概要
ミサイルのカテゴリーの一種で、「対艦」の通り、敵の艦船を攻撃するためのミサイルの総称。
敵艦を沈めるための高威力、敵艦の対空兵器(対空ミサイルなど)の射程を上回る長射程が求められるため弾頭重量が大きくなり、その分大型化しやすい。
標的が「船」という、大きくて足の遅い的であることから、他のミサイルと比べて比較的簡単に開発設計できる。このためミサイルの中では一番早く実用化され、対艦ミサイルの原型といわれるHs293は第二次世界大戦時にドイツが実用化し、1943年に実戦投入されている。
近年は標的となる艦艇の対空戦・電子戦能力が格段に向上したことで高性能化が求められており、300km以上の長射程や高い対妨害性などが求められている。
発射体によってさらにカテゴリー分けされることもあり、航空機から発射するものは空対艦ミサイル、艦船から発射するものは艦対艦ミサイル、地上から発射するものは地対艦ミサイルと呼称される。
また、物によっては地上目標も攻撃できたり、逆に本来は地上目標を攻撃する対戦車ミサイルが対艦攻撃に用いられるケースもあるため、対艦ミサイルの厳密な定義はない。
主な対艦ミサイル
ピクシブ百科事典に記事が投稿されている対艦ミサイルは次の通り。