概要
セガサターン専用のゲームソフトで、1996年12月10日発売。
ジャンルはRPGだが、公式では「正統派ロマンティックストーリーロールプレイングゲーム」とされている。
ゼビウスの遠藤雅伸、機動戦士Zガンダムの三枝成彰、ファイブスター物語の永野護などの豪華スタッフが集結して製作され、大いに注目を集めていた。
…が、その実態はツッコミどころ満載の電波シナリオ、シンプルすぎてスカスカのゲーム性、お粗末なグラフィックを寄せ集めた怪作であった。
特にストーリーに関しては、道を歩いていたら突然装備が降ってきてそれを平然と装備する、物語の序盤に加入した組織を大した理由もなくあっさり抜けるなどあらゆる出来事が行き当たりばったりかつ説明不足で、また登場人物も常識はずれで理解が追い付かない行動が多い。
ただし豪華スタッフを起用しているだけあってキャラクターデザインや音楽などは凝っており、また超展開のストーリーをツッコミながら楽しめる人には優秀な作品といえる。
ある意味バカゲーといえるか。
あらすじ
主人公のヘンリー・チェイサー・ビンセントは、正義よりも世界の命運よりも何より自由と女を愛する風来坊。
ある時彼はその女遊び癖とギャンブルが原因で斬首刑に処されそうになるが、すんでのところで王女コーリンに救われる。
コーリンは別れ際に「あの方とは…また会える気がするのです…」とぽつりと呟くのであった。
そしてヘンリーは、日の当たる所では生きていけないという理由でとある秘密組織にスカウトされ、物語は動き始める。