概要
韓国で運用中の『KF-16(F-16C Block 50/D Block 52 CCIP相当)』および『F-15K(F-15E ストライクイーグル改修機)』の後継機(第5世代ステルス戦闘機F-22を開発したロッキードマーチン設計)。
ステルス性に考慮した低RCS機体となっているが、ウェポンベイはなく第4.5世代ジェット戦闘機のレベルにとどまっている。ただし段階的に改設計される予定で、
- ブロック1:ウェポンベイなしの初期型
- ブロック2:ウェポンベイを実装
- ブロック3:ステルス性能を強化、第5世代ジェット戦闘機とする。
という計画であり、機体性能拡充用スペースは確保されている。
KF-X用技術移転承認により『GE-Aviation F414-EPE』エンジンをライセンス国産化した『F414-GE-400K』(推力:120kN)エンジン×2基およびエルタ・システムズ社製『EL/M-2052』派生型(技術移転承認・ライセンス国産化)AESAレーダー搭載予定。
2021年4月9日、試作1号機が出庫され、これとともに本機はKF-21 ボラメ(韓国語で若鷹の意)と命名された。
2022年7月19日に韓国空軍第3訓練飛行団滑走路での初飛行に成功、国内向けのみで120機ほどを量産化予定であるほか輸出も考慮しており、インドネシアが開発に参加している。
艦載機型
韓国海軍では同国初となる航空母艦の建造が構想されており、同艦の艦載機としてKF-21をベースとした「KF-21N」が提案されている。
同機は艦載用に主翼を約20%大きくした折り畳み翼とし、着陸脚などを艦載機として運用できるよう改良するとされる。現状では概念設計(コンセプト)の段階であり、航空母艦が本当に建造されるかも含めて注視されている。