目玉おやじ(本来の姿)
もとのめだまおやじ
CV:野沢雅子
「子供を守る為なら何でもする…ただの父親だ」
概要
TVアニメ第6期の第14話『まくら返しと幻の夢』で、夢の世界での戦闘中に目玉おやじが「かつての姿をイメージして変身した姿」として登場した。
事件を引き起こした黒幕との対決時に、彼女の攻撃に囚われた鬼太郎を助けるため、目玉おやじは枕返しに「力を貸せ」と喝を入れ、枕返しが力(妖術)を放つ。
夢の世界で戦うための力を手に入れた目玉おやじは、敵の攻撃の中へと飛び込みながら「こんな姿ではなく、鬼太郎を守り、もっとのびのびと子供らしい夢を見せてやれる父親でありたかった」という強い想いを抱いたことで、「病を得る以前の力強い姿」を一時的に取り戻し、黒幕に応戦した。
ちなみに、あくまで「若かりし頃の姿に触発された夢の世界での戦闘スタイル」であるため、実際は本来の姿というのは正確性に欠ける表現である。
容姿
赤い大きな瞳で、口元にそれなりの年齢を感じさせる小さな皺は目立つものの、銀髪(白髪)に赤い瞳を持つかなりのナイスミドルなルックスとなっている。
第6期の砂かけ婆が思い出しただけで惚れ惚れするほどの端正な容姿(※1)。
鬼太郎の様な隻眼ではなく、「目玉おやじ」の元となった目玉も左目なのだが、鬼太郎同様に左目を隠して右目を露わにしている (唯一失われなかった左目以外が復元する形で具現化した可能性もある)。
服装は着流しで霊毛ちゃんちゃんこ(※2)を羽織り、足には下駄を履いている。
総合的に原作の田中ゲタ吉(成長後の鬼太郎)を参考にしているのか、鬼太郎をイケオジにしたような感じの姿である。
(※1)鬼太郎と年齢の近い6期ねこ娘は、このエピソードで初めて、目玉おやじの今の姿が本来のものではないと知った、と設定されている。
(※2)鬼太郎が攻撃に使用した際に手放してしまい、直前まで目玉おやじが魔法の絨毯のような移動手段として用いていたところを、枕返しの能力で肉体ごと彼の服装として組み込まれた。
戦闘能力
鬼太郎ですらなす術もなかった少女の強大な結界を平然と打ち破り、鬼太郎を抱きかかえた状態でも彼女の猛攻を易々と避け、息子を遥かに凌ぐ高威力かつ高精度の指鉄砲を片手で放ち、防戦一方に追い込まれた相手のガードをものともせずに勝利を収めた。
もちろん、これは夢の世界において愛する息子を守りたいという彼の願いが具現化した故の事ではあったが、その後48話において、現在の目玉に手足の姿でも鬼太郎を遥かに上回る威力の指鉄砲を披露している。父は強し。
余談
詳細は「まくら返しと幻の夢」の余談部分に記載するが、この鮮烈なデザインと活躍は、放送当時の視聴者を沸かせ、ネット上で大きな反響を呼んだ。
さらに、永富プロデューサーの談話によると、水木プロ側からは
”「ああいうことをやるんだったら、事前に言ってくださいよ」と笑いながら言われた”
とのこと。
幸いというか、水木プロにも大ウケしたようである。