概要
鬼太郎の青春時代を描いた非常にブラックでカオスな事で有名な作品『続ゲゲゲの鬼太郎』に登場する。1977年(昭和52年)に、ちょっとエッチな情報誌として知られる「週刊実話」誌上に集中連載された。『その後のゲゲゲの鬼太郎』とは別編なので注意を。ただし、鬼太郎の子作りが描かれる点で共通している。
『続』の劇中、鬼太郎は妖怪に理解のある民生委員万助老人に「妖怪も人間の中で暮す時代」と助言され、彼の世話の元、幽霊族としての素性を隠して人間社会で生活を始めた。
この時、名乗った名前が田中ゲタ吉である。
少年期に比べると頭身が上がっており、服装もちゃんちゃんこを編みなおしたシャツに長ズボンと言ういでたちに変わっている。
そして「ゲタ吉」という偽名でありながらゲタは履いていない。ただし「相撲の巻」で浴衣を着た際にはゲタ履きであった。
墓の下高校と言う学校に通っており、収入を得る為に新聞配達などのアルバイトも行っている。当初は貧乏劇画家の家の2階に下宿していたが、劇画家に妖怪がらみで迷惑をかけた為に追い出され、7年ぶりに再会したねずみ男と共に町外れの幽霊屋敷に住処を変える。
基本的な性格や行動は墓場鬼太郎のものに近く、世の中をすねた視線で眺め、どこかマヌケなところを持ちつつもクールなニヒリストを気取っている。
しかし年頃の青年らしい純情さもあり、ユリ子という人間の恋人が狩首マラ男に寝取られ、失恋したときには涙を流した。郷ひろみに嫉妬したこともある。
もちろん、恋やエロ方面にばかりうつつを抜かしているわけではない。小学校にもろくに行くことができなかった息子に「東大ぐらい行ってもらいたい」と無茶ぶりする父に辟易しつつも、大学進学を目指し勉強にもそれなりに励んでいる。
……が、妖怪退治のためにままならず落第気味。
俺 正義の味方だもの
余談
なお二次創作では喫煙する姿がよく描かれるが、原作ではゲタ吉はタバコを吸っていない。逆にお馴染みの児童体型の鬼太郎で喫煙はたびたび描かれており、貸本版『墓場鬼太郎』やそのリライトであるガロ版『鬼太郎夜話』、更にはメジャーデビュー後の『ゲゲゲの鬼太郎(墓場の鬼太郎)』でも貸本リライト作品(「吸血鬼エリート」「陰魔羅鬼」「ねこ屋のきょうだい」)では喫煙シーンがそのまま描写されている。
さらにはリライトではない完全オリジナル作品でも、60年代マガジン版の後日譚『その後のゲゲゲの鬼太郎』でゲゲゲの鬼太郎が喫煙している。
映画鬼太郎誕生ゲゲゲの謎のヒットにより、同作に全く登場しないにもかかわらず、二次創作において何故かゲタ吉が注目を集めるという事態も起こった。
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外部リンク
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鬼太郎シリーズのカップリング一覧…参考になるだろう。