若い奴は血気盛んでいかんな。特権などくだらん。
CV:斉藤次郎
概要
とある国の宮廷魔法使い。一級試験に参加した老猾な二級魔法使い。勇者ヒンメルの死から29年後時点で78歳(魔王討伐の1年後、勇者ヒンメルの死から49年前生まれ)。
元々平民出身の軍人だったが血みどろの権力闘争を勝ち抜き国をも動かせる現在の地位まで辿り着いた。一級魔法使いのレルネンは旧友にあたる。
黄金郷のマハトが原因で禁足地となっているヴァイゼの出身で、ヴァイゼの領主グリュックの娘で貴族出身の妻レクテューレがいたが既に他界している。本人は出世のための政略結婚と語っている。子供はいないらしい。
自分よりも強い魔法使いが失脚してきたのを見てきたためか、魔法使いに誇りも強さも必要ないという考えを持つ。とは言うものの、本人自身の魔法の技術や力量はしっかり鍛えられおり、かなりの物で魔力切れになっても可能性が残っている限りは最後まで諦めずに足掻く。必要とあらば腕力での殴り合いも辞さない意外な一面もある(ただ、考えなしに殴り合いに持ち込むのではなく、そうしなければならない理由があり、その間に別の策を仕込む為)
後に、魔法都市オイサーストにて行われた一級魔法使い試験を受験する。一次試験ではリヒターやラオフェンと同じ第13パーティーに所属となった。二次試験ではリヒター、ラオフェンに加えて、メトーデやレンゲと協力して挑んでいる。
一級魔法使いの称号や特典(ゼーリエから望みの魔導書を一つもらえる)には前述の通り興味が無く、理由は別(後述)にあり「魔法は探している時が一番楽しい」らしく、フリーレンとは馬が合う考えも持つ。
権力争いを勝ち抜き老獪という事もあってドライな印象がありそうだが、実際は(歳のせいもあるのかもしれないが)かなり慎重で自他共に命を大事にしており、一級第一次試験では(カンネかラヴィーネを殺した方が早いと)早るリヒターに「足止めするだけでいい。たった3時間寝かしつけるだけ」と何度も言ったり、第二次試験では死ぬ可能性のある罠に飛ばされたレンゲを自分達で救助できないと判断すると、潔く「もはやこれまで!(脱出用の)瓶を割れ!」と狼狽したレンゲに強く進言している。圧倒的戦力で敗北したフリーレンを模した複製人形を対峙した際には「試験でなければ直ぐに瓶を割っている」と、生還を重視した行動を取る。
なお、デンケンとは、ドイツ語で「考える」という意味。
関連タグ
フリーレン ゼーリエ グリュック リヒター ラオフェン メトーデ レンゲ レルネン
実は…
一級試験に参加した理由も権力と特典ではなく、現在禁足地となった故郷にある妻の墓参りに行く許可を得る為。
表向きは政略結婚と嘯いていたものの、実際はレクテューレとは幼馴染で事実上の恋愛婚(※遠縁ではあるが身分差もないわけではなかったため、最低限釣り合う様に功績を立てた上で婚姻を結び、その結果として「領主の婿養子」という地位を手に入れた為に、形の上では「政略結婚」となった)で、周りから見ても夫婦仲は良好だった模様。
また、レクテューレは勇者ヒンメルによる魔王討伐の時点でどんなに若くとも8歳(マハトがグリュックに仕え始めたのは魔王討伐より以前であり、かつ、彼らの出会いの7年前に「年の離れた妹の誕生日プレゼントを用意していた」グリュックの息子が謎の死を遂げた描写がある為)という考察があるため、これに従えばデンケンより10歳前後年上。
自身の人格についてはあまり自己評価は高くないが、名前の由来通りの思慮深さを持ち、人間基準では年長者であることから(加えて子も孫もいないからか)非常に面倒見がよく、特に若者に対しては処世術、人徳の大切さを説いたり、儂(権力者)の機嫌を取っておいて損はないと言って奢りに誘ったり気前のいい一面も持ち合わせる。ラオフェンを構う姿を見て、リヒターは「完全にお爺ちゃんじゃねーか」と呆れられる。
当初読者たちからはその経歴から「欲に溺れた嫌味な権力者」等と想像されていた。
しかし、彼の作中の立ち振舞と、踏み台にしない協調性を重視した交渉、話術。経歴とは対照的な妻への想いや泥臭さ、バイタリティは読者の心を強く掴み、作中のサブキャラクターの中でも屈指の人気を誇る。
一人称は「儂」だがこれは宮廷魔法使いとしての威厳をつけてるだけで本来の一人称は「俺」。
真・関連タグ
黄金郷のマハト:魔法の師匠