声:森功至
ジオン公国軍地球方面軍司令。階級は大佐(『THE ORIGIN』では少将)。デギンの四男。放映開始時の設定年齢は20歳(『THE ORIGIN』では23歳)。
主な乗艦はガウ攻撃空母。
ジオン公国の士官学校を首席で卒業。基本的に優しくナイーブな青年。シャアのガンダムシリーズを通してのただ一人の友人で、士官学校以来の付き合いである。シャアはザビ家への復讐のためにガルマに近づいたのだが、「お坊ちゃん」「坊や」と精神的な甘さを指摘する一方、「いい友人」とも発言する。
一年戦争ではジオン公国軍の地球方面軍司令官として北米に拠る。実質的に地球方面軍は姉キシリア率いる突撃機動軍の麾下であり、彼はあくまで名目上の司令官でしかなかった。またその権限も実質的にジオン地上軍第2軍(北米方面軍)司令官程度の物に限定されている。司令官でありながら、ブラウンに塗装された専用戦闘機であるドップに搭乗し(降下作戦にはザクⅡFS型に搭乗したという説がある)、前線に出撃する事も多かった。また、占領地として赴いたニューヤーク(『THE ORIGIN』ではロサンゼルス)の前市長エッシェンバッハの娘、イセリナ・エッシェンバッハとは結婚を誓い合う仲だった。
シャアに「ジオン十字勲章」ものの獲物だとそそのかされ、幾度となくホワイトベースへ攻撃を仕掛けるものの、ホワイトベース隊に連敗する。第10話で「親友」シャアの口車に乗り、ガンダムをガウで追跡するよう誘導され、待ち伏せしていたホワイトベース及びガンキャノン、ガンタンクに総攻撃を受ける。その際、シャアから裏切りを告げられ、愕然としながら初めて「親友」の正体と本性に気づく。嘲笑するシャアの声が響く中、ガウ攻撃空母の舵を自ら取り180度回頭させてホワイトベースを道連れにすべく体当たり攻撃をかけるも間一髪でかわされ、爆発四散するガウの中で戦死する。脳裏にイセリナを思い浮かべつつ叫んだ最期の台詞は「ジオン公国に栄光あれ」である。
彼の死後、本国で行われた国葬は、兄ギレンによって戦意高揚のためのプロバガンダとして利用された。
なおシャアがガルマを間接的に謀殺したという事実は表には出ていないが、シャアはガルマを守りきれなかった責任をドズルに問われ、左遷(予備役編入)されている。また、TV版第11話ではイセリナが、ガルマの部下と共に敵討ちに向かう。その後、仇討ち部隊としてランバ・ラル隊が地球に降下し、ホワイトベース追撃の任務に当たることになる。
ちなみに放送当時、女性ファンからシャアと並ぶ人気があり、彼が死んだ第10話放送後、サンライズに「カミソリ入りの手紙」が送り付けられた。またファンが教会にて葬儀を行ったと言う逸話が残っている。
ゲーム『ギレンの野望 ジオンの系譜』ではifシナリオの一つとして、彼が戦死せず兄のドズルやランバ・ラルらを部下に従えイセリナに見守られながら「新生ジオン」の総司令官として立つ「ガルマの栄光~新生ジオン編~」が登場する。ここでの彼はジオン公国の罪を自覚し、その贖罪のために軍を率いるという設定で髪を束ねている。
またMSV-Rのグフ複合試験型は元々「ガルマ専用グフ」としてデザインされたMSだった。