「我が名は、偉大なるサー・ペンシャス!発明家であり破壊の建築家であり、そして類まれなる悪者!!」
概要
海外アニメ『ハズビン・ホテル』に登場するキャラクターである。コブラのようなナリをした悪魔で、恐らく命を持っている帽子を被っている。部下として卵のエッギーズ(メインイラストの左にいるキャラクター)従えている。
パイロット版、本編ではアラスターがらみでホテルを脅かす悪役として登場する。アラスターを殺し、チームVに認めてもらうため、発明家らしく彼が作り上げたとてつもなく巨大な飛行船をもって、迎撃を仕掛ける。
........はずだったのだが、パイロット版ではエンジェル・ダストやチェリーボムに言葉であしらわれたり、20回以上戦ってきたアラスターに至っては認識もされずに、一方的に蹂躙されるのがお約束の立派なやられ役である。
本人も高慢的な態度とは裏腹に、所々抜けているところがある。
エンジェル・ダストと戦闘中に「Harder daddy!(もっとやって、パパ!)」と冗談まじりに喘いだときに「Son!?(息子か!?)」と反応したり、エッギーズを乱暴に扱う一方で、一時的に別れることになったときは泣きつくほど大事に思っている姿を見せたりと、地獄の住民とは思えないほどピュアな一面も持つ。
本編では当初はチームVのスパイとしてホテルに入り込むも、なんやかんやあって、エンジェルダストに次ぐハズビンホテルの客人として味方入りすることになる。
プロフィール
人物
悪者を自称するほど、高慢的に振舞っており、自分の発明には絶大なる自信を持っている。
しかし、先述の通り、根はチャーリーに負けないほどとても純粋。スパイに失敗し、チームVに見限られた際には、自分の行いを謝罪し、チャーリーの手を受け取り、仲間入りしている。
そのあとはエンジェルダストの過激なAVに思わず目を背けたり、褒められたときは喜び、助けてもらったときは感謝の意を示したりと、これでもかと言うほどのピュアな性格が描写されている。
ハスクいわく、「お前らの寝顔を覗き見している臆病な道化」。
活躍
パイロット版
地獄を支配するために侵入を試みるも、チェリー・ボムとエンジェル・ダストの乱入により、彼らと交戦することに。そのあとは、アラスターに勝負をしかけるも、一方的に弄ばれ、飛行船ごとつぶされ、瞬殺されるものの、一命をとりとめている。
本編(ネタバレ注意)
またまたアラスターに飛行船をもって攻撃をしかけるも、失敗。完全に甘く見ているアラスターの隙をつき、彼のコートをひきちぎるが、触られるのが嫌いなアラスターの逆鱗に触れ、ボコボコにされた。
その後、チームVの策略によりスパイとしてハズビンホテルに再度訪問する。しかし、監視カメラを隠しているところをエンジェル・ダストに目撃され、バギーとチャーリーもかけつけてしまう。ヴォックスに助けを求めるも、見限られてしまい、死を覚悟する。しかし、チャーリーに謝罪をするよう求められ、自分の罪を受け入れたことにより、本当にホテルに在住することになった。
しかし、ホテルを破壊しようとした前科もあるので、チャーリー以外のメンツはまだ歓迎した様子を見せなかった。武器を購入することも禁じられ、一時期エッギーズも処分することを命じられたときは号泣する姿を見せていた。しかし、ホテルで過ごすにつれ、メンバーたちと馴染むようになり、エッギーズも結局処分されることはなかった。夜はエッギーズと一緒に世間話をしながらベッドに潜っていた。 よかったね
そしてある日、チェリー・ボムがホテルに突如現れ、彼女のお誘いでホテルのメンバーと一緒にクラブに行くことに。本来なら彼女は、宿敵なはずなのだが、なぜかペンシャスは彼女に好意を寄せるようになる(ちなみに片思いである)。あれやこれやとアクションを起こすも彼女には何も伝わらずに空振りして失敗する。
そしてエクスターミネーションが始まり、ホテルメンバーと、チャーリーがまとめた人食いタウンの住民と共に、天使軍からホテルを守るために戦うことになる。彼も張り切っており、軍服姿に着替えている。
しかし、アラスターがアダムに敗れ、アダムが参戦したことで一気に戦況は劣勢になる。ペンシャスは、死を覚悟してでもアダムを止めることにする。最期にチェリーボムに対しての好意を見せるためにキスをかまし、飛行船に乗り込む。キスされた彼女も「グッときた」と満更でもない表情をしていした。
飛行船に乗り込み、死の光線をもってアダムを仕掛けるが、アダムの攻撃で飛行船ごと消滅。アダムが「危なかった」と口にしていることから、当たればそれなりに追い込むことができたのだろうか。あまりにもあっさりすぎる死に、チェリー・ボムもホテルのメンバーたちも無念な表情を浮かべた。
戦争は地獄側の勝利に終わったが、ホテルで更生するために頑張ってきたペンシャスは、ホテルのメンバーを守るために犠牲になってしまった。
ホテルの崩壊、彼の死に、チャーリーは「もっと上手くやれたはず」と自責の念に駆られてしまう。しかし、ルシファーやみんなが彼女を立ち上がらせ、ホテルの改設に勤しむようになった。そして、ホテルに彼の遺影が飾られていた。
当初は誰も相手にしてくれなかった彼が、ホテルの経験で仲間ができ、お礼や謝罪も言えるようになり、更生できる一歩手前まで成長していたため、遺影が堂々と飾られるほど立派な存在になったといえる。
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注意!ここからは重大なネタバレが含まれます
エクスターミネーションで華麗に散った彼だが、なんと天国に天使として転生することになった。
これにて、前例がないとされていた地獄の住民が天国へ転生することが可能になったと考えられる。
チャーリーたちの功績が報われた瞬間である。
余談になるが、キリスト教では、イエス・キリストが人類の罪を被って十字架に架かったことから、自己犠牲は愛とされており、イエスの使徒のひとりであるヨハネの福音書(イエスの生涯が記されたもの)によると「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」と記されている。
ペンシャスは自己犠牲を見せるほどの善意を見せたからこそ更生することができたのだろうか。