奪われた願いを、取り戻せ
概要
2023年公開のディズニーの映画作品。本国アメリカでは11月22日に公開、日本では12月15日に公開された。
ディズニー100周年記念作品であり、短編映画である『ワンス・アポン・ア・スタジオ』と同時上映された。
あらすじ
ロサス王国では、民が王に願いを捧げ、いつか願いが叶うと信じて暮らしていた。ある日、アーシャは、王が民の願いを閉じこめて支配していることを知ってしまう。みんなの願いを取り戻すために、アーシャは空から降りてきた願い星“スター”と、王に立ち向かう。
登場人物
アーシャ:主人公。
バレンティノ:アーシャが飼っているヤギ。スターの魔法で喋れるようになった。
スター:空から降ってきた星の妖精。
マグニフィコ王:ロサス王国の王。今作のヴィラン。
小ネタ
ディズニー作品のオマージュが100個以上あるらしい。
そのうち公式が答えた4つのオマージュがこちら。
興行収入と評価
本作の評価は、多角的に見てかなり難しいものと言わざるを得ない。少なくとも100周年記念作品としては、手放しで誉められる作品ではない。
まず興行収入は2億3,360万ドルを記録し制作費はカバーできたが広告費などは補填できず、この点では明確に失敗であるが、日本では30億円を超えるヒットとなっており、これは世界第二位の売上であり日本市場の重要性が再認識された他、観客満足度に関しても、実は世界的に見てもそれなりに高く、一定の評価はされている。
アメリカの映画レビューサイトであるrotten tomatoesでは評論家48%、観客81%。
映画の完成度で言うと、上記の通り評論家たちのストーリーの完成度に関しては評価が低く、この点に関しては非常に否定的な意見が多い。
理由としては評論家は斬新さや真新しさを最重要視していることがあり、100年記念のために過去作への懐古や懐かしを演出している本作とは相性は最悪だったといえる。
一説では一部のポリコレ団体に恩を売るため僅か4ヶ月で製作されたと言う信じ難い噂まで流れ、ディズニーの元社員によると既に一部のアニメーターはディズニーを去っており、その代わり雇って間もない黒人やLGBTの若手のアニメーターが制作に関与するというこの上ない地獄絵図が形成されていると語っている。その証拠に馬をまともに描けるアニメーターが居らず騎手のアップで誤魔化している。
また、本作のヴィランであるマグニフィコ王は「最恐のヴィラン」と公式で煽られながらも、むしろ「哀しき悪役」として高い人気を博している。
ヴィランが人気が出る事自体は悪くないのだが、その結果として本来の主人公であるアーシャの方が正当性を批判されているのは大問題。(流石に冗談交じりではあるが)マグニフィコ王こそが真の主人公と言われる事もあるなど、制作側の意図と視聴者側の意図が一致していない。
と言うか制作側ですらマグニフィコ王に対する評価がブレており、日本のCMの中には、開き直ってマグニフィコ王の魅力にクローズアップしたものまで作成されたほどである。
ディズニーは実写リトル・マーメイド、マーベルズ、そしてこのウィッシュで9億ドルの損失の叩き出し、マリオ、オッペンハイマーを大ヒットさせたユニバーサルに年間売上の座を明け渡すことになったのは確かなので、一部マスコミによるとCEOに復帰したボブ・アイガーは「憔悴しきっている」と報道されている。
余談
日本語吹き替え版には、脇役として伊藤かりんや濱家隆一(かまいたち)が出演しており、アーシャの吹き替えを務める生田絵梨花とは前者はかつて同じアイドルグループに在籍、後者は音楽番組でMCとして共演と何かと縁のあるキャスティングとなった。
関連タグ
ルイスと未来泥棒:16年前に製作された願いをテーマにしたピクサー作品繋がり。
仮面ライダーギーツ:同時期に製作された願いをテーマにした作品繋がり。テーマが同じだけでなく『主人公の目標が誰もが願いを叶えられる世界にする』、『ある出来事がきっかけで闇堕ちする悲劇』、『願う心が失われる』、『動物が途中から人語を喋る』など極似した部分が多いため、一部のファンからはギーツ総集編と呼ばれることもある。
境界戦機:基本的人権が保障された国に住む若者がテロを起こし、革命が成功した作品繋がり。