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タヌキノショクダイ科の編集履歴

2024-03-01 22:00:33 バージョン

タヌキノショクダイ科

たぬきのしょくだいか

ヤマノイモ目に含まれる科のひとつ。 メイン画像はタヌキノショクダイ。

概要

ヤマノイモ目に分類される単子葉植物の科のひとつ。

海外ではこの科の植物を fairy lantern (妖精のランプの意)と称する。

ヒナノシャクジョウ科に含む場合もあるが、ヒナノシャクジョウ科はヤマノイモ科、タヌキノショクダイ科はタシロイモ科に近縁とされている。

世界の熱帯~亜熱帯を中心に5属 約1100種が存在するとされている。

近年、その内のアフリカに分布するAfrothismia属がタヌキノショクダイ科とは系統的に異なるとされ、新たに設立されたAfrothismiaceae科に移動された。

この仲間は植物の特徴といえる光合成を行わず、周囲の菌類から栄養を奪い取って成長する菌従属栄養植物である。

光合成を行わない為、葉緑体を持つ葉は退化して花、茎、根のみとなっている。

ガラス細工のような鮮やかな美しい花を咲かせるが、その姿はどう見ても植物には見えず、むしろキノコの様にみえる奇妙な見た目をしており、その奇妙な見た目と生活様式から、最も不思議な植物と評されることもある。

普段は林床の落葉すぐ下の地中で成長し、地上部に現れる花が咲くのは1年の内わずか1週間程度のみであり、その花も極小であるため、この仲間を自力で見つけることは困難を極める。

存在に気づかれることなく土地改変を受けたり、人による林床の踏み固めなどの影響により、ほぼすべての種が絶滅の危機にある。


主な種類

タヌキノショクダイ属

世界に約90種が分布する。

Thismia亜属

Ophiomeris亜属

  • Thismia panamensis

ハプロティスミア属

インド南部固有のグループ。

  • Haplothismia exannulata

ティプティニア属

南米固有のグループ。

  • Tiputinia foetida

ムジナノショクダイ属

2024年に設立された新属で、日本固有属。


ヒナノボンボリ属/ホシザキシャクジョウ属

日本アフリカカメルーンにそれぞれ三種が分布するという訳の分からない分布をしている。


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