概要
和名 | ヤクノヒナホシ |
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漢字表記 | 屋久の雛星 |
学名 | Oxygyne yamashitae |
分類 | 単子葉類 ヤマノイモ目 タヌキノショクダイ科 ヒナノボンボリ(ホシザキシャクジョウ)属 |
分布域 | 屋久島(日本固有種) |
環境省レッドリストカテゴリ | 絶滅危惧IA類(CR) |
花の大きさ | 約3~5mm |
花言葉 | - |
タヌキノショクダイ科に分類される植物の一種で、日本の屋久島にのみ分布する幻の植物。
2007年に新種記載された。
タヌキノショクダイ科の植物は元々数が少なく、あまりにも希少すぎる上に地上部の全長が1cm以下な為、姿を見た人は10人もいないとされている。
和名の由来は発見された屋久島から屋久の、雛星は最初はヒメボシとする予定だったが、結果的にこちらの方が響きが良いとのことから近縁種ヒナノボンボリとホシザキシャクジョウの上2文字ずつを取りヤクノヒナホシとなった。
植物なのに光合成をしない事が特徴で、土中のアーバスキュラー菌根菌という菌類から栄養やミネラルを奪い取って成長する腐生植物(菌従属栄養植物)と呼ばれる変わった植物である。
光合成を行わない為、葉は退化しており、地上部は花のみである。
屋久島の標高200~400m付近の薄暗い林床に自生し、普段は根のみで落葉に埋もれていて見えないが、開花期の僅かな期間のみ、星型で淡い青緑色の美しい花が現れる。