ゾンビコップ
ぞんびこっぷ
概要
映画『ゾンビコップ』は、日本では1989年に公開され、1992年にTV放映された。
あらすじ
刑事コンビのロジャー・モーティス(演:トリート・ウィリアムズ 吹替:秋元羊介)とダグ・ビグロー(演:ジョー・ピスコポ 吹替:江原正士)は、宝石強盗の犯行現場に向かうが、2人の強盗たちは異様にしぶとく、警察隊の集中砲火を浴びてもひるまず反撃を続ける有様だった。1人が手榴弾誤爆で爆死した後にもう1人を自動車で轢殺し、ようやく鎮圧に成功するが、この件に限らず当地区ではここ2週間、類似な特徴を持つ犯罪者による強盗事件が続発していた。
強盗たちはかつて検死官のレベッカ(演:クレア・カークコンネル 吹替:藤生聖子)が検死した人物と判明し、彼らの体内から大量のサルファ剤(抗菌剤)が検出されたことから、ロジャーとダグは大量購入したダンテ製薬が怪しいとにらみ捜査を開始する。
しかし有力な情報は得られず、諦めきれないダグが社内の奥に侵入すると、奇妙な装置の上に横たわる死体を発見。死体は突如蘇り、襲いかかってきた。そこへ加勢したロジャーは揉み合いの末に減圧室へ閉じ込められ、窒息死してしまう。
悲しみに打ちひしがれるダグは、レベッカの調べで先ほどの装置が蘇生装置であることを知り、迷いながらもロジャーに使用する。その結果、心臓は動かず体温もないゾンビとして蘇ってしまう。
肉体の腐敗が徐々に進行するロジャーが、刑事として行動できるタイムリミットは約12時間。それまでに黒幕を見つけだそうと捜査を続行するのだが…
余談
- 登場人物が意識を保ったままゾンビ化する。主人公とて例外ではなく、ゾンビ同士の不死性を活かした豪放な戦闘シーンが繰り広げられる。
- ゾンビ作品で人間以外のゾンビが出ないことに対する一つの回答として、肉屋で売られている食肉が蘇るというカオスな展開の描写がある。
※以下ネタバレ注意
- バディムービーとしての要素も色濃く、どのような境遇に追い込まれようとジョークを忘れない2人の、哀しくもどこか爽やかな幕引きはファンの間で語り草となっている。またラストシーンの会話は元の英語と吹き替えとで若干意味合いが違ったものとなっている。吹き替え版のセリフは以下の通り。
ダグ:なあロジャー、俺たち生まれ変われるかな?
ロジャー:なんでだ?
ダグ:好きなものに生まれ変われるならいいと思ってさ
ダグ:いやいやそんなものより「女性用自転車のサドル」になりたいんだ
ロジャー:そう考えると元気が出る
ダグ:だろ!
ロジャー:どうなんだろ、女性用サドルって気持ちがいいのかな?
ダグ:んうぁお!!