概要
Hoshimatic Project(通常表記時は半角スペース入、ハッシュタグ表記時は半角省略)は、ホロライブの企画名、及びそれに参加したメンバーのグループ名。読み方は「ほしまてぃっくぷろじぇくと」で、「ほしまちっく」ではない。2023年〜2024年の全体企画「hololive production COUNTDOWN LIVE 2023▷2024 -hololive side-」の最終盤に三曲連続で披露され、トリを飾る形となった。
企画名通り星街すいせいがプロデュースし、すいせい含め10人のメンバーがA,Bの2グループに分かれ(すいせいは両グループに所属)、それぞれのグループで別の楽曲を1曲ずつと全体曲1曲の計3曲の歌唱、ダンスを披露した。企画告知は約2ヶ月前の2023年11月6日に「 【3D新企画】急に集められた10人」としてお披露目され、同時にメンバー分け、課題楽曲の公開、センターの指名も行われた。メンバーは事前に楽曲の練習等を行なっていたが、グループ分け、センターの指名はメンバー達もこの配信で初めて告知される形であった。
グループ練習と全体練習の2回にわたって練習風景がホロライブの公式チャンネルでライブとして公開され、この配信の為に参加メンバーには練習着の3D衣装が制作された。この衣装は完全新規のもので、股下長(半・長)、インナーシャツ(短・長)、右腕のバンド(有・無)のオプションの他に左胸とパンツ(ショートは左裾口付近、ロングは左ウエスト付近)のロゴマークが各メンバーのイメージカラーに、シャツ下部に各メンバーの名前がアルファベットで表記されている。
本企画は「激ムズフォーメーションダンス」と最初の告知配信で宣言されたように他の企画と比較しても頭の抜けた難易度であることが特徴。特にフォーメーションの難しさが凄まじく、メンバーに「脳トレ」と言わしめるほどである。
メンバー・課題曲
リーダー・両チーム所属
名前 | 画像 | 備考 |
---|---|---|
星街すいせい | リーダー・両チーム所属 |
チームA
【課題曲】
ハピチョコ / 作詞・作曲・編曲 ヤマモトショウ
ダンス難易度 ★★★☆☆ 3/5
フォーメーション難易度 ★★★☆☆ 3/5
【メンバー】
ときのそら | ||
夏色まつり | ||
アキ・ローゼンタール | ||
桃鈴ねね | チームAセンター | |
博衣こより |
チームB
【課題曲】
ショウタイム・ルーラー / 作詞・作曲・編曲 カラスヤサボウ
ダンス難易度 ★★★★★ 5/5
フォーメーション難易度 ★★★☆☆ 3/5
【メンバー】
全体曲
【課題曲】
MY舞☆TONIGHT / 作詞 畑亜貴、作曲・編曲 EFFY
ダンス難易度 ★★☆☆☆ 2/5
フォーメーション難易度 ★★★★★ 5/5
【メンバー】
HoshimaticProject全員
講師
MaiMai
本企画のダンスレッスン講師のボス。メンバー曰く割とスパルタとのこと。
fuu・Aida
MaiMai氏のアシスタント。fuu氏がチームA、Aida氏がチームBの振り入れを担当した。
Akaneko
メンバーの振り入れを最も多く担当した講師。
練習スタジオ設備
鏡
第1回練習配信から登場。配信画面で再現されるのはおそらく箱内初であるが、「動きが分かりやすい」などリスナーからは非常に好評。テレビが付いている壁とは反対側で、鏡の壁とテレビ側の壁どちらも背景になることがある。
バミリ
第1回練習配信からホロメンが使用しているスタジオには設置されていたが、配信画面に映るようになったのは第2回のみ。中心が0、それから左右に1ずつ数字が増えて左右の端は7である。鏡の壁とテレビ側の壁両方の側に設置されている。ホロメン達はこれを目安にしてフォーメーション移動をしている。
へそ
スタジオ中心の床に貼られた十字の目印。バミリ0の線上に貼られている。バミリの一種。
その他設備・小道具
練習には直接関係ない設備や小道具たち。案外2回の配信で変化が起きていたりする。
窓
テレビ側の壁を正面にすると左側にある大窓。第1回配信時は外が明るかったが、第2回配信時は薄暗くなっている。
更衣カーテン
窓と反対側の壁に簡易的に設置された更衣用のカーテン。練習時は当然ながらカーテンは開けてある。
テレビ
第1回配信時は「HoshimaticProject」のロゴが映し出されているが、第2回配信時は電源が消されて暗くなっている。
バランスボール
窓側奥の隅に置いてある2つ置いてある。配信時はただの飾りだが、いろははShort動画ですいせいに近づかれた際にこの裏に逃げ込んでいる。実際のスタジオにもあるのだろうか。ちなみに第2回配信時は片付けられている。
技術的な課題
※本項はカバー株式会社の公式note「新スタジオだからできたモーションキャプチャ技術――HoshimaticProjectの裏側」(2023/12/27号)から抜粋している。実際のスタジオやバミリなどの写真や本項に記載されていない課題についても触れられているため、詳細はリンク先を当たっていただきたい。また、かなりメタい内容なのでその点は注意して頂きたい。
大人数でのフォーメーションダンス
当然ながら、10人もの人数でフォーメーションダンスを行うには広大なスペースが必要である。そしてモーションのトラッキングを含めるとさらに大きいスペースが要求される。カバー株式会社が設立した国内最大級の新スタジオ、中でも最大規模のスタジオAを使用することにより、この課題は解決された。
大人数のモーションキャプチャ
複数人の動きを拾って別空間に描写することは当然機械に負担がかかる。動きのラグやノイズを抑制するため、メインのPC1台に加えて並行処理用のPCを追加で2台使用している。
エピソード・小ネタ・後日談
- プロジェクト公表配信から各メンバー各々ぶっ飛ばしており、股をかっ開いたりポーズがひどく決まらなかったり闇鍋状態だった。
- 本番の揃いようとは対極的に練習配信はとにかくフリーダム。皆で常闇トワの挨拶「こんやっぴー!」をもじってみたり、風真いろはの挨拶中に「ニンニン!」と言ってみたり、よく言えば全く堅さが無く、悪く言えば声も動きも結構うるさい。
- 曲を流して練習している時などはしっかりレッスンが進行していくが、芸人魂というべきか、時として変な動きをぶっ込むメンバー(具体的にはこの人など)が現れては先生やメンバーに優しく諫められるのがお約束。
- レッスン着の特性上、アキロゼや沙花叉が登場すると「全年齢対象...?」といった反応が毎度のように現れる。
- Aチームセンターの桃鈴ねねはかなりダンスに苦戦していた様子で、他ホロメン曰く「裏で泣いてた」とのこと。練習でのぶっ飛ばし様は、そんな様を隠そうとしていたのだろうか。もちろん本番ではしっかり仕上がっており、その様は必見である。
- 全体曲センターの沙花叉クロヱ、風真いろはは休み時間も二人ですり合わせや練習をしていたとのこと。こちらもやはり本番のダンスは圧巻である。
- 難易度の高さから「ついていけない」という不安があったメンバーもいた様だが、メンバー皆で励まし合いながら練習していたとのこと。他に、昔の怪我で出来ない振り付けがあるメンバーもおり(具体的にはこの人。左足の靱帯が断裂してくっついておらず、左足でのターンが出来ないために右足で逆向きにターンしている)、その点は振り付けを少々変更しつつ、本番の映像では異なる動きをするメンバー以外をワイプすることでカバーしていたとのこと。
- Hoshimatic Projectにはある意味外伝的な要素があり、それが「アンノウン・マザーグース」の歌ってみた動画である。
- プロジェクトの本企画終了後、風真いろはから「せっかくメンバーの仲が深まったのだから、制作費は全て自分持ちで(メンバーはみんな忙しいので)Bチームだけでも歌ってみた動画を作らないか」と打診した。
- これに対して星街すいせいは「やるなら皆でやろう」とメンバーを集め、曲決め、パート割り等を決めてまず先に収録。その後他のメンバーも収録し、2024 /3/9、初音ミクの日にすいせいのチャンネルで公開された。
- ハモリ等の調査はいろはが原曲や他の歌ってみた動画聴き、Excelに書き出す作業の他、仮MIX等を行なっている。尚この過程で推しの音源を合法的にゲットしているとか。