ノロッコ号
のろっこごう
JR北海道が運行するトロッコ列車の総称。
概要
オープン構造の客車(主に50系客車の改造車)をディーゼル機関車(DE10形またはDE15形)が推進・牽引するトロッコ列車で、自然風景が美しい地域(釧路湿原や富良野ラベンダー園など)を中心に運行されている。
名称はゆっくり進む様の「鈍い(ノロい)」から転じたオノマトペ「ノロノロ」と「トロッコ」に由来する。
観光列車として運行開始以来好評を博してきたが、車両の老朽化により2025年度を最後に全ての列車が運行終了となる予定。後継として、周遊型豪華観光列車「赤い星」・「青い星」が導入される。
現行の列車一覧
過去の列車一覧
釧網本線(網走駅〜知床斜里駅間)
1990年以降、冬の流氷観光期に「オホーツク流氷ノロッコ号」(網走駅〜知床斜里駅間)が運行された。この列車名での運行は2003年頃までで、それ以降は運行区間は同じまま「流氷ノロッコ号」として運行されていた。車両の老朽化を理由に2015年〜2016年シーズンの運行をもって廃止。「流氷物語号」に置き換えられた。
1991年〜1994年の6月に「原生花園ノロッコ号」(網走駅〜斜里駅(※)間)が運行された。車両は「オホーツク流氷ノロッコ号」と同じ。
(※)1998年(平成10年)4月11日に斜里駅から知床斜里駅に改称。
根室本線・釧網本線(釧路駅〜塘路駅・川湯温泉駅間)
1997年夏季に「涼風たそがれノロッコ号」(釧路駅〜塘路駅間)が運行された。
1999年〜2005年の秋季に「くしろ湿原紅葉ノロッコ号」(釧路駅〜川湯温泉駅間)が運転された。2006年以降は「くしろ湿原ノロッコ号」に統合され、同列車の延長運転という形になっている。