名車として名高いDSの後継モデルとして、1974年から1989年にかけて生産され、ステーションワゴンのみ1991年まで製造された。
スタイリングは先行して登場していた下位モデルGSを発展させたファストバックスタイルで、全高1360mmの低い全高と空力ボディにより、CD値0.3という当時としては卓越した空力特性を誇った。その名前も空気抵抗係数を表す記号「Cx」に由来するものである。
メカニズムはDS・GS譲りのハイドロニューマチックを採用。前輪駆動とロングホイールベースで「矢のように」と表現される直進安定性を実現していた。エンジンはDS後期型のものを横置き用に変更した直列4気筒エンジンを使っていた。ステアリングはロック・トゥ・ロックがわずか2.5回転で非常にクイックである。
後継モデルは1989年発表のXMである。