ゲーム概要
Big Bang Software社開発、Spectrum Holobyte社発売のパズルゲーム。株式会社コンパイルの許諾を得た上で、同社のパズルゲーム『ぷよぷよ』を、『テトリス』の開発者アレクセイ・パジトノフ氏の監修のもとアレンジした。
Windows3.1版とMacintosh版が発売された。
日本でも1995年12月にスペクトラムホロバイトジャパンより和訳マニュアル付きで販売された。
ストーリー
<遥か未来...>
2581年、悪のウォーロード・ザフは地球連合に屈辱を与える好機をつかんだ。地球連合のもつ科学の一片も残さないような破壊を行うために、銀河にはびこるQwirk(ぷよ)等のモンスターを呼び寄せたのである。
計画の第一段階は成功した。Qwirk達は猛烈な勢いで繁殖し多くの施設を荒らし回ったのだ。そしてさらには、彼らのテレパス能力が多くの生物を悪のモンスターに変えてしまったのである。
しかし連合の科学者たちはただ黙ってこれをみていたわけではなかった。彼らは2匹のQwirkを捕らえ飼い慣らすことに成功した。この2匹“コスモ”(カーバンクル)と“ビゲロ”(びっぐぷよ)は彼らの研究に大いに役立つこことなった。同色のQwirk達は特別なテレパシーをもち、結合しあう性質があり、4匹以上のQwirkが結合すると8次元へ転移してしまう事実を発見したのである。
そして今Qwirk達を個々のグループに分け、悪のウォーロードの計画を打ち砕くために充分な数のQwirkを転送させようと彼らは立ち上がったのである...
(日本語版簡易ガイド掲載のストーリーより)
ゲームシステム
初代『ぷよぷよ』と同じルールで、2個1組で降ってくる「Qwirks」(本家で言うぷよ、見た目も同じ)を4つ以上つなげて消す。
初代がベースのため『ぷよぷよ通』のような相殺やNEXT2、クイックターン等は未実装だが、『テトリス』の系譜も継いでいるためか、本家の『ぷよぷよ7』に先駆けて「クイックドロップ」が搭載されている。
加えて本作オリジナル要素として、消すと色ごとに特殊な効果を発揮する色付きの「Crystal Qwirk(クリスタルぷよ)」が登場する。対戦時に相手へClear Qwirk(おじゃまぷよ)を大量に送り込んだ際、自フィールドに1個落下することがある。四角い宝石のような形をしており、同色の他のぷよと繋げて計4個以上になれば消すことができる。
- 赤:自分のフィールドの全てのおじゃまぷよを消去する。
- 緑:相手のフィールド6列それぞれの上に色ぷよが1つずつ落下する。落ちるぷよは必ず落下地点の周りのぷよのどれとも繋がらない色が落ちる。
- 黄:自分のフィールドの中央縦2列のぷよを全て消去する。
- 青:自分のフィールドの全ての青ぷよを消去する。
- 紫:相手のフィールドの左右端の各1列に天井までおじゃまぷよを降らせる。
モード
- Practice:本家のとことんぷよぷよに相当。3段階の難易度があり、Easyのみお助けキャラとして上記のコスモとビゲロが登場する。
- Challenge:本家のひとりでぷよぷよに相当。登場キャラクター等の詳細は下記。
- Two Player:本家のふたりでぷよぷよに相当。5段階のハンデ設定も存在する。
- Puzzle:本家のなぞなぞぷよぷよに相当。いわゆる「ぷよ全て消すべし」の問題のみで、ネクストを全て使い切らないとクリアにならない。
登場キャラクター
チャレンジモードにて、このゲームオリジナルの13体の対戦相手が登場する。SF風の世界観に合わせて「テレパス能力で進化し凶暴化した動物たち」という設定になっており、3DCG風に描かれている。
3段階の難易度設定があるがステージ構成は全て同じで、本家の練習ステージに相当する対戦相手はいない。
対戦相手は自由選択式で、最初は1~8面の敵が選べる。そして8面の敵を倒すと9面の敵が、9面を倒すと10面の敵が、といったように撃破すると新たに高難易度の相手を選べるようになるという形式。このため1~7面はスルー可能。
Level 01:Wuzzer
Level 02:Feegle ぷよぷよの同ポジションのすけとうだらと同じく、フィールドの下4段に高速で積む。
Level 03:Gloph
Level 04:Scump ぷよぷよの同ポジションのハーピーと同じく、フィールドの両端に高速で積む。
Level 05:Hammat
Level 06:Blupp
Level 07:Rachis
Level 08:Frild
Level 09:Nuzard
Level 10:Twang
Level 11:Gillus
Level 12:Nout
Level 13:Spirtl
13面のSpirtlを倒すとエンディングだが、特にエピローグ等はなく突然大量のぷよが降ってきて消えてぷよ文字で「WAY COOL」と表示されるのみ。
なお、マニュアルのストーリーに書かれていた悪のウォーロードなる存在は特に登場しない。
英語の原文では「the evil Warlords of Zapf」と複数形で書かれており、「ザフ」とは個人名ではなく組織の名前と思われる。
その他
本作のぷよ達にはそれぞれ色ごとに名前がつけられている。
これがゲーム初回起動時のマニュアルプロテクトとして働いており、問われた色のぷよの名前を答えることでゲームが起動できる。
分類 | 和名 | 名称 | 読み |
---|---|---|---|
Red Qwirk | 赤ぷよ | Scarlotta | スカーロッタ |
Blue Qwirk | 青ぷよ | Mundi | マンディ |
Green Qwirk | 緑ぷよ | Verdi | ヴェルディ |
Yellow Qwirk | 黄ぷよ | Purtill | パーティル |
Purple Qwirk | 紫ぷよ | Hays | ヘイズ |
Big Qwirk | びっぐぷよ | Bigelow | ビゲロ |
Pet Qwirk | カーバンクル | Cosmo | コスモ |
Clear Qwirk | おじゃまぷよ | Ollog | オログ |