概要
ポケモンの中でもトップクラスの知名度と人気を持つピカチュウの玩具。かつてのトミー、そして現在のタカラトミーより発売されている。
名前通り手のひらサイズで、手のひらに立つ形で載せると、「ピカチュウ」と大谷育江のあの声で発声する。さらに、発声中はほっぺの部分が光る。
歴史
- 初代
初代は1997年7月17日、テレビアニメ放送から間もない時期に発売された。発売時期が時期だけに、現在でいうデブチュウと呼ばれていたころのデザインで商品化されている。
また、初代時代は本商品と同じ仕組みで、ゼニガメやニャースなどのほかのキャラも発売されていた。
- AG時代~第1次空白期
その後もアニメ放送が続き、現行のデザインが定着した「アドバンスジェネレーション」でモモンのみを持った姿にリニューアルされた。(時期不明)
しかし、2000年代後半の「ダイヤモンド・パール」時代にはモデルチェンジ版が存在せず、そもそも販売されていたかどうか怪しい状態であった。そして、「ベストウイッシュ」時代に入った当初も販売されることはなかった。
- BW時代~XY時代
音沙汰がなくなって久しくなった2012年12月、「ごきげん」と「まったり」の2種類を掲げ、本商品は復活した。触る箇所によって違うボイスが聞ける仕様にパワーアップしている。
さらに、「XY」の時代に入った翌年12月には「NEW」が登場、2016年2月にはサトシの帽子をかぶった「mini」が登場と、2010年前半~半ば頃はてのひらピカチュウ第2の黄金期が訪れた。
- 第2次空白期
しかし、「サン・ムーン」時代以降、本商品のシリーズ展開は再び休止となっている。
令和の世の中で、第3次てのひらピカチュウ黄金期は来るのだろうか。
仕組み
ここでは初代の仕組みについて解説する。本商品の底面には電極が2つ搭載されている。
この電極2つに、手や金属などの導電体が触れることによって回路を形成し、発声する。
ちなみに電極を導電体に触れさせたままでは、2度目の発声は起きないが、電気伝導性が不安定な場合は連続して発声することがある。かつて買っていたペットの祭壇に置いた結果、てのひらピカチュウが突如として鳴き始めるという怪現象が発生した例が報告されている。
この仕組みを使用したおもちゃはほかにも存在し、お風呂のお湯に触れると光ったり、音声が再生される仕組みの商品も原理的には該当する。