※本記事は、現在公開中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』終盤の重要なネタバレ情報を含みます。
概要
哭倉村の禁忌の地とされる小島にある窖(あなぐら)の奥深くに生えている、霊力により捕えた獲物を出来るだけ生き永らえさせながら、血を吸い続ける吸血植物の一種。
吸血植物という性質上、傷付けると血が噴き出す特徴を持つ悍ましく忌避すべき存在なのだが、その一方で吸い上げた血で真っ赤に染まった桜の花や、暗闇の中で舞い落ちる花びらは美しく幻想的ですらある。
なお、劇中ではこの血桜が何なのかは明かされる事は無く、その正体が村に元々自生していた妖樹なのか、はたまた裏鬼道が禁術を使って普通の桜を基に生み出した存在なのかは不明である。だが少なくとも龍賀一族及び時貞はこの樹の特性を利用して、誘拐した幽霊族から秘薬『M』の原料となる血を採取していた事だけは間違いない。
最終的にはゲゲ郎(鬼太郎の父)と水木の活躍により破壊され、70年後の現在では枯れ果てて石化している。
余談
血桜は福島県に伝承がある妖樹である。そちらの伝承でも、やはり池畔に生えていて傷付けると血の様な液体を出すと言われているが、こちらでは斬り殺された大蛇の血を吸ったとされている。