「取るに足らない。お前の一挙一動は、既に法眼の中」
概要
仙舟「羅浮」太卜司の長、自信に溢れたまっすぐな知者。
第三の目と窮観の陣を用いて仙舟の航路を占い、物事の吉兆を予見する。自分がしたすべての事が「最善策」であると固く信じている。
符玄は将軍が約束した「座を譲る」日を待ち続けているが…どうやら、この日はまだ遠いらしい。
プロフィール
人物
仙舟「羅浮」の太卜司の長。
常に冷静沈着で、いかなる場面においても迅速に対処する。自他ともに認める見識の広さを持ち、様々な書物を精読しているが、そのせいで彼女の会話は難解な言い回しや書物からの引用が多い。この点は彦卿から「口を開くと人を眠らせる病気」と評され、素裳からは「同じ仙舟人なのに、本当に同じ言語を使っているのか」と疑問に持たれるほど。符玄本人も多少自覚があるようだが、今のところ改めるつもりはない模様。
華奢な身体に反して本人の戦闘能力は相当なもので、銃弾の雨の中でも顔色一つ変えず素手で銃弾を弾いてみせたそう。
第三の目と言える法眼と演算装置である窮観を用いて、仙舟の航路を占い、物事の吉兆を予見する。法眼は太卜の座に着いた際に額に埋め込まれたものだが、長命種の性質上後天的に埋め込まれた異物に対して強い拒絶反応を起こすため、法眼がある限り常に苦痛と隣り合わせの生活を余儀なくされている。これはヌースから授かったものである。
また、予見には高い演算能力を要する上に日頃の事務もあり、主に脳の消耗が激しいため、糖分補給として仙人爽快茶(タピオカミルクティーの一種)を1日に10杯ほど摂取している。
元々「羅浮」出身ではなく、仙舟「方壺」の観星士世家の生まれ。その聡明ぶりから一族の期待を一身に受け、当時の「方壺」の大卜に師事。尊敬する師の下で大いに学んだが、やがて彼が口にする「運命」への考え方に反発。更には師が「弟子である符玄の手によって自身の運命が断絶されると確信している」と知ったことが決定打になり、「方壺」を飛び出して自由な気風のある「羅浮」に移住した経歴を持つ。
彼女の故郷である「方壺」は第三次豊穣戦争で、帝弓の光矢の爆撃によって5分の1近くの洞天が破壊され、近年ようやく部分的に観光業が再開される程度には立ち直ったものの、未だ完全復興には至っていない。これは、符玄が景元に提案した「方壺から救援信号を送って帝弓の垂迹を期待する」策を実行したためであり、もし成功すれば仙舟同盟側も甚大な被害を被ることは予想されていたが、そうでもしなければ「方壺」の墜落と住民・援軍の全滅は免れないほど危機的な状況だったことが彼女のストーリーからうかがえる。
皮肉なことに、当時の状況で帝弓に向けて信号を発する役目をこなせる権限と能力を持っていたのは「方壺」の大卜────彼女のかつての師のみ。そして彼は第三次豊穣戦争で命を落とす。死因の詳細は不明だが、符玄はこの出来事によって「運命の道は、常に1本しかない」という考えに至っている。
能力と戦術
イベント跳躍「窮観妙算」で追加。
ダメージ軽減&分担、自己回復、味方の最大HP&会心率アップと、様々な性能を持つタンク。
特にダメージ分担が強力で、彼女の有無でチームの耐久力が大きく変わる。
軌跡
- 通常攻撃「始撃歳星」
「極数、知来!」
「成象、効法!」
指定した敵単体に符玄の最大HP25~50%分の量子属性ダメージを与える。
地味に初のHPを参照する通常攻撃である(同時に実装されたリンクスも同様)。
- 戦闘スキル「太微の行棋、影示す霊台」
「相与一体」
「上下象易」
「窮観の陣」を起動し、符玄以外の味方が受ける、バリアに防がれる前のダメージの65%を符玄が分担する、3ターン継続。
「窮観の陣」の発動中味方全体は「鑑知」を得る。「鑑知」状態の味方の最大HPが符玄の最大HP3~6%分アップ、会心率6~12%アップ。
符玄が戦闘不能状態になった時「窮観の陣」は解除される。
キャラクター昇格2で追加能力「太乙神数」が開放されると、符玄はスキル発動時EPを20回復する。
さらにキャラクター昇格6で追加能力「六壬神課」が開放されると、スキル発動後行動制限系デバフを味方は一回だけ抵抗する。抵抗回数は味方全体で共有する。
チーム耐久力向上の要となるスキル。
たとえ味方に攻撃が向けられたとしても、味方の被ダメージは本来の35%分ですむようになる。
逆に符玄は65%分を受けることになるが、彼女は天賦により自己回復が可能。
更に後述の天賦で常時ダメージ軽減が発動しているので、「味方が」倒れることはほとんどなくなる。
「窮観の陣」の最大の欠点は全体攻撃に弱いこと。
というのも全体攻撃が行われた場合、符玄は「自分へのダメージ+味方3人の肩代わりダメージ」をくらうことになるため、(天賦によるダメージ軽減を考慮しても)本来のダメージの約2.5倍分を受けることになり、即死しやすい。
符玄が戦闘不能になると一気に形成が崩れるため、光円錐や遺物での耐久強化は怠らないように。
- 必殺技「天律大衍、歴劫帰一」
「世の万物に法理あり…」
「換斗移星、人事を、成す!」
敵全体に符玄の最大HP60%~100%分の量子属性ダメージを与え、天賦によるHP回復の発動回数+1。
キャラクター昇格4で追加能力「奇門遁甲」が開放されると、符玄以外の味方のHPを符玄の最大HPの5%+133回復する。
HPを参照しているため盛りまくれば火力を出すことも可能。また追加能力により味方の回復もできるようになる。
- 天賦「乾坤清夷、一陽来復」
「陰陽転換、生々流転」
符玄が戦闘可能状態の時、味方全員に「避邪」を付与し、被ダメージを10~18%軽減する。
符玄の残りHPが一定割合以下になった時、失ったHPの80~90%分のHPを回復する。HPが0になる攻撃を受けた時、この効果は発動できない。
この効果の初期発動回数は1回、最大で2回累積できる。
パッシブスキルである被ダメージ減少の恩恵は大きく、数字だけ見ると低いが実際はチーム全体の耐久がかなり上がる。これはまずスキル効果によって敵の火力を分担した後、攻撃を受けたキャラと符玄それぞれで防御力や耐性等の減算、除算を行っているためである。
- 秘技「否泰記す四郭固」
「顛撲不破」
秘技を使用した後、味方全体は20秒間継続するバリアを獲得する。このバリアは敵のすべての攻撃を防ぎ、敵の攻撃を受けても戦闘に入らない。バリア継続期間中、戦闘に入る時、符玄は自動で「窮観の陣」を起動する、2ターン継続。
この秘技を使用すれば、初動に符玄の戦闘スキルを使用する分のSPを節約できるため、積極的に使っていきたい。
- 追加能力
「太乙神数」 | スキル発動時、EPを20回復する。 |
---|---|
「奇門遁甲」 | 必殺技発動時、符玄以外の味方のHPを符玄の最大HPの5%+133回復する。 |
「六壬神課」 | スキル発動後、行動制限系デバフを味方は一回だけ抵抗する。抵抗回数は味方全体で共有する。 |
星魂
①「司危」 | 「鑑知」状態の味方の会心ダメージ+30%。 |
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②「柔兆」 | 「窮観の陣」が起動しているとき、味方が倒れても、その味方の最大HP70%を即座に回復できる。一回の戦闘で1回まで。 |
③「直符」 | 戦闘スキルのレベル+2、天賦のレベル+2 |
④「格澤」 | 「窮観の陣」が起動しているとき、符玄以外の味方が攻撃されると符玄はEPを5回復する。 |
⑤「計神」 | 必殺技のレベル+2、通常攻撃のレベル+1 |
⑥「種陵」 | 「窮観の陣」が起動しているときに味方全体が失った累計HPの200%分必殺技の与ダメージがアップする。失ったHPのカウントは符玄の最大HPの120%を超えず、必殺技を発動後リセットされる。 |
装備・編成について
- 光円錐
光円錐は彼女モチーフである✦5「閉ざした瞳」がおススメ。最大HPとEP効率(必殺技の回転率がよくなる=天賦の発動回数が枯渇しなくなる)が上がり、非常に相性が良い。
次点はヘルタショップの✦5「記憶の素材」。効果抵抗アップにより符玄の動きが止まる事故を防ぎ、自らにバリアをはると同時に被ダメージを減少させることができる。こちらは交換条件が非常に緩く、無課金にもおすすめできる。
- 遺物
遺物はこれといった最適解の4セットが無いため2セットずつで組み合わせるしか無い。
まず「宝命長存の蒔者」2セットでHPを上げ、「吹雪と対峙する兵士」で被ダメージ減少か「純庭教会の聖騎士」で防御力を上げることで耐久力を上げよう。また「流雲無痕の過客」で天賦もしくは必殺技発動時のHP回復量が上がる。「兵士」か「聖騎士」で符玄自身の耐久力を上げるか「過客」でパーティ全体の耐久力を上げるかは好みで。
オプションはオールHPでも問題ないが、脚を速度にするとSP供給やデバフかけ直し、靭性削りなどメリットが大きく、縄がEPだと必殺技の回転率が上がるというメリットがある。単純に耐久を上げるかバランスを取るかはこれも好みで。ただし変更するなら一部位のみにしないと耐久力がかなり下がる。
サブステータスはHP%、速度、効果抵抗、防御力で。
- 編成
符玄の実装以降、パーティ全員を量子属性で組む編成、いわゆる「量子染め」が可能になった。メンバー候補はゼーレor青雀、銀狼、リンクス、花火。
・符玄と同時に実装されたリンクスによる回復能力で、より安定した耐久が可能
・銀狼の弱点埋め込みにより敵の弱点に関係なく靭性を削れる
・花火を採用することで、火力を上げつつ、SP消費量が多いアタッカーによるSP不足を補助できる。
等の点から、無課金には敷居が高いが非常に使いやすい編成となっている。
量子染め以外でも、基本的に符玄はパーティ関係なく活躍できる性能を有している。
注意したいのはあくまで「受けるダメージを軽減する」のであって「回復役ではない」ので味方が沈むことがあること。また、「窮観の陣」の切れ目で攻撃を受けて沈むこともあり得る。「忘却の庭」および「混沌の記憶」のように、味方が戦闘不能になってはいけないコンテンツの場合は他の耐久枠を採用した方が良いだろう。
余談
必殺技発動時に出るあの目は符玄がサボる青雀を見つけたときの目らしい。
また、彼女の実装に合わせて2023年9月20日から2023年9月26日までの期間限定で秋葉原~渋谷間を彼女の姿が大々的に描かれた痛車……もといラッピングトラックの運行が公式アカウントから発表された。→外部リンク
「符玄本人からの許可は絶対取ってなさそうな広告」「符玄に見つかったら怒られそうな広告」として好評を博している。
↑その広告を見た符玄のイメージ
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声優インタビュー
光円錐
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作中の動向
以下、ストーリーネタバレ
カフカたち星核ハンターが星核を使い何かを企んでいると見た符玄は「窮観の陣」を使い尋問しようとしていた所に不具合が判明するが、そこに「列車組」が現れ、彼ら(彼女ら)の助力を得て復旧させる。
そして尋問をするものの、その内容に愕然とし、景元のもとへと急ぐ。その内容を開拓者がカフカに問い質したところ、彼女たちの狙いは「星窮列車と羅浮に縁を結ばせること」だった。
しかも星核の場所は彼女たちさえ知らないし(エリオは尋問される可能性を考慮し、あえて教えていなかった)、それどころか無関係だった。
符玄は景元に報告するものの、彼はすでに「星核ハンターが今回の件と無関係で、外敵と羅浮の内通者の仕業である」ことにアタリを付けており、符玄の報告で確信を得た。
(この発言には符玄も激昂しかけるが、すぐに平静を取り戻す)
その後、景元は符玄に雲騎軍の指揮を任せる。符玄は驚くものの、景元の「将軍になりたいのだろう?」という発言に渋々引き受ける。
その後、敵を見つけるもののもう一人の首謀者によって始末されてしまう。そして『もう一人の首謀者』を倒し景元が倒れた後は将軍代理として羅浮を納めることになる。
同行クエストやイベントでは相変わらず景元が出ることが多いが。