「金属器」をいかに手に入れ、どう使うか…
それがこれからの「戦」の要だ!!
概要
マギの世界に点在する迷宮(ダンジョン)の最奥に存在する宝物庫にいるソロモン王の72人の眷属『ジン』。その眷属が『王の器』と認めた者の持ち物に宿ることで、そのジンの持つ強大な力を引き出すことができるようになる。そのジンが宿った物の総称。
いわば迷宮の真の宝である。
金属器には八芒星の魔法陣が浮き上がっており、その箇所にジンが宿る。そして金属器自体は壊れても問題がなく、作中ではシンドバッドの最初のジン『バアル』が宿っていた父の形見の剣やアリババの短刀が戦いの中で破損しているが、新しい武器で修行をするうちにその武器にジンが宿り直した。またジンが宿る物には特に制限がないようで、
など、金属でできた物なら大抵どんなものにでも宿ることが可能。
魔装
「憤怒と英傑の精霊よ…」
「我が身に宿れ…」
「我が身を大いなる魔神と化せ…」
金属器は、持ち主が十分な魔力(マゴイ)を持ちつつ、ジンの力を操作・維持する技術を身につけることで、金属器の形をジンの武器に変化させ、さらに持ち主の姿を魔神と化すことができるようになる。これを魔装と呼ぶ。
魔装した金属器使いの力はもはや、戦争における一戦力と数えることすら憚られるほど大きく、金属器使い同士の戦いは天変地異と呼ぶにふさわしいほど。
その代わり会得は難しく、作中でもアリババは魔力の質が変化した要因も重なって、魔装の会得は中盤まで難航を極めた。
また、金属器には一定量の魔力しか貯めることができず、魔装状態の長時間維持や技の多用、後述する極大魔法を使用することですぐ魔力切れ状態に陥るため、万能の力というわけではない。
武器化魔装
魔装の初期段階。魔装を会得するための第一歩であり、全身を魔神と化す魔装と違ってその変化は金属器とその使い手の腕のみに抑えられる。魔装ほど出力は抑えられてても金属器は金属器であり、魔装を会得するまではアリババの主戦力となった。
極大魔法
「恐怖と瞑想の精霊よ。」
「礼節と厳格の精霊よ。」
「「汝が王に力を集わせ、地上を裁く大いなる業火をもたらせ!!」」
魔装発動中にのみ使用することができる、究極最大の必殺技。
発動を宣言すると巨大な八芒星の魔法陣が現れ、一定時間魔力を溜める必要がある。
相手に発動の意志がばれる上、一定時間は無防備かつ発動後は膨大な魔力を消耗し魔力切れ状態に陥るものの、それに見合った威力を有し、シンドリアを飲み込むほどの大津波を発動するものもいれば、敵を焼き尽くす業火を呼び出すもの、天地切り裂く轟雷を呼び出すものなど、そのどれもが世界を滅する災害級である。
眷属器
「我が身を捧げる!!」
「我が身と…一つとなれ!!」
『王の器』に選ばれた金属器使いとともに戦うものの中には、その王の『眷族』になる者がいる。その眷族になったものの武器や防具、装飾品にも、王の力と金属器のジンの恩寵宿ることがある。これらの総称を眷属器と呼ぶ。
眷属器は金属器のような魔装・極大魔法といった大災害をもたらす力はないものの、眷属器にその身を捧げることで、その肉体を異形・大型の怪物に変え、金属器に匹敵する力を引き出すことができる。ただし、前述のとおり「御身を捧げる」ことで成すことのできる御業であり、一度異形と化せばもう元の人間の姿に戻ることはなく、さらに使い続ければ心すらも消え去っていく。
黒い金属器
アル・サーメンが作り出した、上記の金属器を模した闇の金属器。