概要
山田鐘人原作・アベツカサ作画の漫画『葬送のフリーレン』の登場人物、断頭台のアウラが、同作の主人公フリーレンとの戦いに於いて、彼女がかつてそのパーティーリーダーである勇者ヒンメルに叱られたことを理由に、以前アウラと戦った際のものと異なる回りくどい戦術をしたことに疑問を呈して言った台詞。
末尾に句点があるのは同作掲載誌をはじめとする小学館の雑誌掲載作品の仕様である。
詳細はアウラ構文を参照。
アウラの最も有名であろうと思われる発言。回りくどい戦いをするフリーレンに理由を尋ねたところ「過去にヒンメルに怒られたから」と答えたフリーレンに対して投げかけた言葉。
アウラからすれば「どうしてもう死んだ人の言葉をいつまでも気にしてるの?」という純粋な疑問から出たものであったが、他者とのつながりと思い出を慮る種族からすれば到底受け入れられない発言。
それに、この論法では人の言葉はその人が死んだ途端に無効になると言ってるようなもので、思い出の中に生きる他者、遺言などもある人間の文化を真に理解していない言葉である。
フリーレンもこれを受けて「そうか。よかった。やっぱりお前達魔族は化け物だ」と魔族と他種族が決して相容れない存在であり、完膚なきまでに滅ぼすことを改めて決意し、読者にも大きな印象を与えた。
英語版の吹き替えでは「Because Himmel is rotten in the ground.」となっており、直訳するのであれば「ヒンメルは腐敗して土の下。」となっている(漫画版では「Because Himmel is long gone.」となっており、訳としては日本語版ほぼそのまま)。
…転じて、基本的にはあらゆる文章に最後に「〜じゃない」をつければいいという構文が成立。「アウラ、自害しろ。」ネタと合わせ、「アウラは必ず『〜じゃない』をつけて話す」ネタキャラと化した。
ちなみに漫画やアニメで本編を知るまではヒンメルの嘲る様に指摘する煽り文句であると誤解した読者・視聴者もいた模様。
pixivでは
句点のない「ヒンメルはもういないじゃない」でいくつかの作品が投稿されているが、本来の表記であるこのタグでは記事作成時点(2024年5月17日)で存在しない。
別名・表記ゆれ
関連タグ
アウラ、自害しろ。:アウラ構文のもう一つの台詞で、この台詞が招いたアウラの最期という災厄。これも小学館の雑誌掲載作品の仕様から句読点を含んでいる。