概要
海藍のデビュー作『路を歩めば。』に続く二本目の連載作品。
母子家庭の野上家と隣の部屋に住む神崎家の交流を描いた日常系4コマ漫画。
2001年にまんがタイムジャンボの「爆笑4コマバトル」コーナーに掲載された後、2002年2月にまんがタイムラブリーへゲスト掲載。同年7月からまんがタイムジャンボで隔月連載が始まった。連載後期には作品の時系列が4年後に移行。登場人物が成長し、新たなキャラクターが登場したが、ストーリー的には未完のまま2003年12月に連載休止となった。
単行本は未刊行だが、電撃大王版『トリコロ MW-1056』1巻の付録冊子『稀刊twelve』に全話が収録されている(現在絶版)。また、作者の公式サイト『セラミックガーリー』にて、稀に新作が発表されることがある。
また、プロトタイプ的な作品として『おきらくデジタルママ』(後述)も存在する。
登場人物
野上花乃香(かのか)
本作の主人公。天然ボケかつ面倒くさがりでトラブルを起こしがちな専業主婦。
家事も苦手なので娘が嫁に行く日を恐れている。
夫の豊は健在だが、高級外車メーカーに勤めているのでもう何年も帰国していない。
早婚だったようで連載開始当初の年齢は28歳だった。
基本的に若々しく描かれているが、『稀刊twelve』表紙では目元に若干皺が……
野上菜之葉(なのは)
野上家の一人娘。小学生にも拘らず母に代わって家事全般をこなすしっかりもの。
父が無事に帰れるよう願掛けで髪を伸ばしており、それを大きなリボンで結んだツインテールの髪型が特徴的。同じ髪型の某魔砲少女とは関係ないはず。
時折、子供には理解困難なはずの下ネタにツッコミを入れている描写がある。
4年後には小学校3年生から中学2年生に成長しており、容姿も少し変化している。
うな
野上家が飼っている三毛猫。
明らかに人語を解しており、ババ抜きで遊ぶなど高い知能を持つ。
一方で天然ボケな一面もあり、何らかの獲物に飛び掛かっては失敗することが多い。
神崎東女(しのめ)
野上家の隣に住む眼鏡をかけた成人女性で、本作のツッコミ役。
会社に出勤せずSOHO(今風に言うとテレワーク)で働いている。
年齢は不詳だが、かのかとはタメ口で会話している。
仕事柄パソコンに詳しいうえに車も運転できる。愛車はアルファロメオ・147。
(4年後時点で)少なくとも10年以上彼氏がいないらしく、恋愛面ではウブ。
神崎秋女(あきめ)
4年後から登場したしのめの妹。姉の部屋で同居することになった。
ノリのいい性格の女子高生で、なのはの姉貴分として振舞っている。
森崎雄大
連載終盤に登場した野上家の新たな隣人でしのめの部下。
19歳の男性で社会人なのだが、外見はかなり幼く中性的に見える。
見た目通り控えめな性格なうえ、男子高出身なので女性に免疫が無いらしい。
しのめの下で新人教育を受けることになったが、早くも社内恋愛へ発展しそうである。
おきらくデジタルママ
2001年7月、まんがタイムジャンボの「新人4コマ鑑定団」コーナーに掲載された作品。
先述の通り『ママはトラブル標準装備!』のプロトタイプ的な作品で、作風もほぼ同じ。
ただし、かのか、なのは親子は山吹姓、しのめは松本姓で登場しており、容姿も若干異なる。
こちらも『稀刊twelve』に掲載されている。掲載順は『おきらくデジタルママ』→『ママはトラブル標準装備!』なので、続きものとして違和感なく読める。