石渡太輔とは、ゲーム制作会社・アークシステムワークス(以下、ASW)に所属するゲームクリエイターである。
概要
日本人であるが、生まれは南アフリカ共和国。
ギルティギアシリーズ生み親にして統括監督であり、主に音楽・キャラクターデザインを担当する。生粋のロックファンであり、自身も音楽を趣味とすることから、ASWの音響技術に大きく貢献している。
ギルティギア第一作の発売された1998年当時、マイナーであったジャーマンメタルなどの洋楽に注目し、自身の趣味も講じてそのほとんどの楽曲を自ら作曲、積極的にゲームに取り入れていったことで、シリーズのサイバーパンクな世界観と、対戦を熱くする強烈なサウンドを作り上げることに成功した。
また同シリーズの主人公・ソル=バッドガイの声優も長らく務めていたが、昨今は「自分のような素人より、やはりプロにお任せすべき」という意向から、中田譲治氏に席を譲っている。それでも彼のネイティブ仕込みの発音に親しみを覚えるファンは多く、ゲームの設定画面で石渡氏と中田氏での音声の切り替えが可能なように配慮されている。
現在、『ブレイブルー』シリーズの音響監督も務め、そのほとんどの楽曲の作曲を手掛けている。やはりこちらでも石渡クオリティは健在であり、さらにクラシック音源をふんだんに盛り込むことで新たな境地を開拓している。
小ネタ
- ファンからは右渡、ミギーとも呼称される。これは"石"の字を"右"と見誤った誤植に由来する。
- 家庭用の開発にはほとんど携わっていない。理由は単純に興味が薄いかららしい。ただし『初代』はPS(言わずもがな家庭用据え置きハード)、『2』はXbox360(やはり据え置き)で出している。
- 意外とあがり症でもある。『ギルティギアXX』で、収録の際に地声を取られるという緊張感のあまり、ビールを2缶飲み干し、トイレで絶叫して喉を潰してから収録に挑んだというエピソードは、ファンの間では有名。
- ブレイブルーの公式ウェブラジオ『ぶるらじ』にゲスト出演した際の動画のキャラは声を演じた関係からかソル=バッドガイ(頭にちまき付けたイラスト)になっていた。これは『ゲームの食卓』(Webラジオ。MCは磯村知美女史)でも同じイラストが使われている。