概要
正式な表記は「鈴木 土下座エ門」だが、ネット上では記事タイトルの誤表記が非常に多い。
劇中の呼称は「土下座エ門(土下座ヱ門とも)」(どげざえもん)。
表記は「鈴木 土下座エ門」(すずき どげざえもん)。日本では一般的な名字を表す「鈴木」と名前らしき「土下座エ門」の間にスペースが挿入されていることから、鈴木は名字ではないかと思われる。
魔界の魔獣の内でも太古の種族
地下や荒地・迷宮等に現れる
(『BASTARD!!』第2巻より引用)
『闇の反逆軍団編⑨「焦燥」』に登場。
邪神アンスラサクスの活性化の余波で出現したとされ、ニンジャマスター・ガラのアジト内で実体化した。強力な対魔法障壁を有しており、魔法使いであるダーク・シュナイダーに取っては天敵のような存在。
巨大な一つ目のある丸い身体に、小さな目玉が生えた無数の触手とやたらとマッシブな一対の手足のある姿。右手には用途不明の長柄の鎌を携えている。
原作版では丸い身体に白い血管のような白い筋が多数走っている姿だが、アニメ版では紺色の身体に多数のシワが隆起している形状。原作では手足は白系の明色だが、アニメでは浅黒い。
この手足は魔法を防ぐ際に防御姿勢をとったり、踏ん張るように力を込めたり、魔法発動時には鎌を持ち替えつつ構えを取ったりと、短いシーンの中にも意外なほど動きが表現されている。
能力
土下座破壊光線を始め
土下座催眠言波 土下座パンチ
土下座チョップ 土下座二段ゲリ
土下座フライングニードロップ等の魔力を持ち
他の魔法を打ち消す結界により身を守る
(漫画内「うんちく」より)
……魔力とは……?
劇中の活躍
シーラを抱え撤退するダーク・シュナイダーの前に実体化し出現。
「爆裂(ダムド)」を持ち前の強力な対魔法障壁で防ぎ、更に反撃で深手を負わせる。
D・Sを追い詰めるが、シーラ姫の背後からの鉄パイプ殴打によって障壁が緩んだ隙を突かれ、「等活地獄(ソドム)」で輪切りにされた。
ビホ◯ダー?
『週刊少年ジャンプ』連載時には「ビ◯ルダー」の名前で登場しており、手足も付いていなかった。
単行本収録時に権利者との兼ね合いにより名称が変更され、その際に手足が描き加えられる変更があったとされる。
この変更後の名前の由来は「D&Dの日本販売元(当時)であった新和がジャンプ編集部にクレームをつけた際、担当の『鈴木』なる人物が土下座して謝罪したのを受け、単行本での修正の際に鈴木土下座ェ門になった」とまことしやかに語られている。
だが過去にハギーの担当者に鈴木なる人物は存在しておらず、かなりテキトーに決められたと思われる。
またビホルダーは本来、魔法を打ち消す結界など持たない。巨大な一つ目から不可視の魔法抑止光線を常に照射しており、範囲内の魔法を抑止して効果を打ち消すのである(よって範囲内から出れば持続的な魔法であれば本来の効果を発揮する)。空中を移動するのも生来の能力であり、浮遊(レヴィテーション)の呪文は使わない。上部の触手についている眼は全て機能しているので全周を知覚しており、背後からぶん殴るなど不可能である。つまり連載時からかなり改変されていたのだ。
余談
- 魔法生物的な雰囲気であるが、能力は肉弾戦特化という奇妙なミスマッチ感は後世、「一見魔法使いだが肉体派タイプ」なキャラクターのコンセプト像に影響を与えたと言われている。
- 本編での出番はこれ1回きりであったが、2012年3月に発売された外伝小説『NINJAMASTER ガラ外伝』(著:古橋秀之)でまさかの再登場を果たした。
- コナミのゲーム作品『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場する敵キャラクターに「ドゲザー」なるモンスターがおり、元ネタはこの鈴木土下座エ門であると思われる。詳細は個別記事を参照。
- 1992年のOVA版では四肢はなく、本体左右にも単眼を備えたビホルダーの様な姿で登場したが、名称は鈴木土下座エ門のまま。左右の単眼は爪を備えた長大な触手となり、これでD・Sを負傷させるも直後に「等活地獄(ソドム)」で切り刻まれた。魔法を打ち消す結界は?
- 「すずきどげざえもん」という珍妙な名前をさらっと読み上げるD・Sの中の人の演技は見物である。
- 2022年のWebアニメ版では当初、PVに映る鈴木土下座エ門に手足が無いように見えたことから「連載版同様にビホルダーとして登場するのでは?」との予想もあったが、結局手足有りの鈴木土下座エ門として登場した。
- 「すずきどげざえもん」という珍妙な名前をさらっと読み上げるD・Sの中の人の演技は略。
- 『ゴブリンスレイヤー』では「名前を呼んではいけない」怪物として、触手のある大目玉型の怪物が登場。この一件にまつわるエピソードを取り入れたオマージュと思われる。