姉さんの代わりに私じゃダメですか?
概要
旧題は『「その結婚ちょっと待った!」と花嫁略奪された側の俺は、ひっそりと平穏に暮らしたい。〜なのに黒髪清楚系ギャルの義妹が毎日慰めにきて困ってます。気づけば溺愛されてて幸せな新婚(?)生活が始まってたんだが…』
2023年からweb小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載が開始。その後、書籍化が決定し、2024年3月に角川スニーカー文庫から発売。イラストはkuro太氏が担当。
内容は概ねなろう掲載版と同じだが、一部の話の流れが異なっていたり追加された場面がある。
結婚式当日に花嫁も仕事も理不尽に失った一人の青年と、逃げた花嫁の妹である清楚系ギャルJKが紡ぐ年の差純愛ピュアラブコメディ。
あらすじ
「その結婚ちょっと待った!」
結婚式の最中。突如式場に一人の男が乱入し、花嫁を略奪し颯爽と去って行った。
その様子を花婿の一ノ瀬新はただ呆然と見送った。
父同士の会社を繋ぐ政略結婚が破談となったため、会社を解雇され全てを失ってしまった新。
そんな彼のもとに婚約者の妹、寧々が訪ねて来た。
「お義兄さん、おはよ。お弁当持って来たの。」
その日以来、毎日お弁当を持って来るようになった寧々は目一杯、新を甘やかすようになった。
「明日も慰めてあげるね?」
気づいたら、清楚系ギャルJKとのほのぼの新生活が始まっていた。
登場人物
- 一ノ瀬新
主人公。寧々の姉の姫乃と結婚する予定だったが、奪われてしまった挙句、怒った実家からは勘当され、一族経営の勤務先まで解雇されて全てを失ってしまう。その後はただひっそりと暮らそうとしていたが、そんな時に元婚約者の妹の寧々が訪ねてくる。最初は気を遣って自ら縁を切ろうとしていたが毎日お弁当を持って来てくれる寧々を次第に受け入れるようになっていき、彼女に惹かれていくようになる。
背が高く、三白眼で近寄り難い雰囲気があるが、誠実で心優しい性格(寧々曰く、「一見怖いんだけど実は繊細でかわいい感じ。」)。また、自己評価がとても低い。
外出する際は印象を和らげるために眼鏡をかけている。
作中で、寧々をはじめ様々な女性から好意を寄せられているが全く気付いていない。
- 藤咲寧々
ヒロイン。新の元婚約者・姫乃の妹で女子高生。18歳。藤咲家が経営する大企業「藤咲グループ」の令嬢だが、自立心があり、料理が上手。また、作中でエプロンを自作していたため恐らく裁縫も得意。
新のことを『お義兄さん』呼んで慕い毎日甘やかしに来るようになった。新とは物語の3年前に出会い、それ以来好意を抱いている。
容姿は一見清楚系だが髪に赤いインナーを入れており、耳にはピアスを開け、目には赤いカラコンを入れている。また、首には黒いチョーカーを巻いている。
学校ではかなりの人気者で、作中では生徒たちの注目の的になっていた。
- 藤咲姫乃
寧々の姉で新の元婚約者。新と結婚する予定だったが、式場に乱入して来た大学時代の同級生・湊に告白されて新との婚約をその場で破棄して立ち去った。
世間知らずでわがままな性格。
書籍版によると気分屋かつ飽き性で、人を無自覚に傷つけるところがあるらしい。
寧々と異なり料理の腕前が壊滅的に悪い。
また、基本的に使用人に任せていたため、洗濯などの基本的な家事も出来ない。
- 三好結衣
新が勤めていた会社の元社員で、新の直属の上司だった女性。今はヘッドハンティングされてアメリカにいたが、物語中盤で一時帰国して来た。
本人曰く、新のことを慰めに来たらしい。
- 鳳恭平
新が勤めていた会社の同僚。
新と同い年で数少ない高校時代からの友人。ハメを外すこともあるが見た目とは裏腹に周りをよく見て気を配れる性格。実際、新がクビになった際にも自由になったんだと励ましていた。
- 北川伊吹
新が勤めていた会社の後輩。
新の二つ年下で彼の直属の部下だった。ショートヘアで理知的だが、時には思いもしない行動を取ることもある。書籍版によると、趣味はパン屋巡りとのこと。
- 海野湊
姫乃の大学時代の同級生。新と姫乃の結婚式の際に式場に乱入し、姫乃を某映画のごとく奪って立ち去った。
実は、姫乃とは幼い頃に結婚を誓い合った仲だが、姫乃は当初忘れていた。
容姿は整っており、明るい性格をしているが無責任で行き当たりばったりなところがある。
また、料理は友人である瑞稀に任せきりだっため姫乃と同じくほとんど出来ない。
現在、両親が海外に出張中らしい。
- 藤咲誠司
藤咲グループの代表で寧々と姫乃の父親。常に冷静に物事を考えて行動しており、経営者としての腕は非常に高い。新のことを気に入っており、姫乃が裏切った際には土下座して謝罪した。
- 藤咲智子
誠司の妻で寧々と姫乃の母親。誠司と同様、新のことを気に入っている。
動物が好きだが、動物全般にアレルギー持ちのため飼うことが出来ない。
見た目がかなり若々しいようで、新曰く「20代でも通用する」とのこと。
関連タグ
伝説の92…これと似たようなやり取りが作中で行われた。