概要
人質として誘拐したジョン・メイトリックスの娘ジェニーを見張っていた兵士らが「小娘の喉元を切るのは暖かいバターを切るようだぜ」と軽口を叩き合っているのを見たベネットは「ナイフは仕舞ってろ。その口も閉じておけ」と戒め、アリアスに「口だけは達者なトーシローばかりよく揃えたもんですなあ。全くお笑いだ。メイトリックスが見たら奴も笑うでしょう」と兵士の士気のなさを告げる。
これに対しアリアスは「私の兵士は皆愛国者だ」と反論するも、ベネットは「ただのカカシですな。俺達なら瞬きする間に(指パッチン)皆殺しにできる。忘れないことだ」と返した。
ここでいうカカシとは「ただ突っ立っているだけのでくの坊」という意味が込められており、実際その後の決戦のシーンでは多くの兵士がろくな抵抗もできずにメイトリックスに次々と倒されていったため、この表現もあながち間違っていないことが証明されている。とはいえ補足しておくとメイトリックスはちょっとやそっとでは負傷しない鋼の肉体と一人で数十人どころか数百人、いや数千人分(ひょっとしたら万かもしれない)高い身体能力を持った、超絶頑丈で百戦錬磨の元軍人であるため、相手が悪かったといえ決して兵士達もただ弱かっただけではない。
物語を通して一味の中でまともに戦えていたのはベネットとクックくらいなものだが、その両名は金で雇われた外様なのでアリアスの言う「愛国者」には含まれていないであろう。
なお、原文は「Your soldiers are nothing.」で直訳すると「あんたの兵士はクズ同然」(nothingは「ない」という意味だが、そこから転じて「無価値」「つまらない」「クズ同然」という意味もある)という割とド直球な非難の言葉であり、「ただのカカシ」はかなりオブラートに包んだ意訳であることがわかる。
ちなみにTBS版では「だが使い物にならん」と訳されており、こちらの方が原文のニュアンスがわかりやすい。
Pixivではメイン画像のように「本当にカカシになった」イラストにタグ付けされる事が多い。
関連タグ
へんじがないただのしかばねのようだ:ドラゴンクエストⅣにて「へんじがないただのカカシのようだ」というセリフがある。
関連キャラクター・人物
イーグル隊員:特撮作品『秘密戦隊ゴレンジャー』に登場するヒーロー達が所属する組織『国際秘密防衛機構イーグル』に登場する隊員たちの通称。肝心の戦闘能力は怪人どころか戦闘員にすら全く抵抗できずに倒されるのがお約束というレベルだが、こちらはアリアスやその私兵とは比較にならない存在を相手にしているため、メイトリックス一人にろくに抵抗出来ずに蹴散らされた私兵達と比べれば致し方ない面もある。