「一番気に入ってるのは、値段だ」
概要
演:ビル・デューク(声:坂口芳貞(玄田哲章版)、渡部猛(屋良有作版))
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画『コマンドー』に登場する敵キャラクター。
バル・ベルデ共和国を追放され復権を目論むアリアス元大統領の一味に雇われた、元グリーンベレー隊員。
物語冒頭で主人公メイトリックスの元部下をディアズと共に次々に暗殺。
「とんでもねぇ、待ってたんだ」「一番気に入ってるのは、値段だ」をはじめとする名言を残す。ベネットのトリックにも加担した。
サリーに会うべくモーテルを訪れたところ、メイトリックスの待ち伏せに遭い交戦。ここで不意打ちで殴られた時の「ヌ゛ウ゛」という声がネタにされがちである。
すかさず銃を抜いて応戦するが、メイトリックスとの揉み合いの中で銃を落とし格闘戦に。「怖いか、クソッタレ。当然だぜ。元グリーンベレーの俺に勝てるもんか」と挑発するも、メイトリックスに「試してみるか?俺だって元コマンドーだ」と返され、返り討ちに遭う。(シンディ曰く「二人ともやりすぎだわ!」) 激しい戦闘の末落とした銃を取り戻すも、既に弾を撃ち尽くしていたため弾は出ず隙を作ってしまう。
最期は倒れた際に(引っ繰り返っていた)テーブルの脚が身体に突き刺さり、情報を吐く前に血を吐いて死亡。本来は生捕にして情報を吐かせるつもりだったので、ある意味事故同然の死に方をした。
死後は乗ってきた車をメイトリックスに奪われた。「この車を使おう、奴にはもういらん」
ちなみに乗っていた車はキャデラック・エルドラド。「キャデラックは好きだ」と発言しているが、冒頭のキャデラック・ドゥビルは100%OFF……もとい盗難車だから使わなかったのだろうか。
作中で、ほとんどの敵がメイトリックスになす術なくやられていったのに対し、クックは比較的善戦しており、冒頭のメイトリックスの部下の殺害(とトリック演出)に全て関わっていることからも、カカシ揃いのアリアス一味の中では目立って腕の立つ人物である。
……と言ってもあくまで「比較的」であり、格闘戦ではメイトリックスに対してキック一発しかまともな反撃ができずサンドバッグ状態、銃撃戦では「ラスト・アクション・ヒーロー」で言う「B級映画並みのミス」を犯して負けているのではあるが。
ちなみに使用した拳銃はS&W M67。
屋良版について
屋良版のモーテルでの戦闘時の台詞も結構面白いので掲載してみた。
訳としてはこちらの方がオリジナルに忠実である。
「どうした怖いか?当たり前だ、俺ぁ元グリーンベレーだ。料理してやる。」
「グリーンベレーは俺の大好物、晩飯にいいぜ!腹も減ってるしな!」
※「グリーンベレー」はグリーンカレー、「料理」はクック(cook)とかけているらしい。
その他
演じているビル・デュークはアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画・プレデターでは主人公の部下のグリーンベレー・マック役で登場している。クックと名前が似ていて地味にややこしい。
こちらは最初から死ぬまで味方側だが「いたぞおおお、いたぞおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」のセリフと共にM134を乱射するなど、相変わらず印象的な人物を好演している。
その後は監督業もこなすようになり、『天使にラブ・ソングを…2』などでメガホンを取っている。
ネット上での扱い
元グリーンベレー隊員であることを誇示して大見得を切ったがあっさり倒されたことから、元グリーン・ベレー(笑)とネタにされる。ニコニコ動画どでは、()内の文字を変えて大喜利式にコメントされるためコメントが多いシーンになりがちである。
また、死亡シーンでは血塗れの椅子の足が胸から突き出ることから、スイカバーと呼ばれることもある。
関連イラスト
関連タグ
映画 ハリウッド コマンドー アクション 元グリーンベレー() いたぞおおお、いたぞおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! マック