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概要編集

原題:Sister Act

主演:ウーピー・ゴールドバーグ

配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ

制作:タッチストーン・ピクチャーズ


当時既に人気女優として活躍していたウーピーをスターダムに伸し上げた作品であり、アメリカで6ヶ月にも及ぶロングランとなった大ヒット作。


翌1993年には続編『天使にラブ・ソングを2』(Sister Act 2: Back in the Habit)が公開。

日本におけるゴスペルブームの火付け役ともなった。


2009年にブロードウェイでミュージカル化もされており、日本でも『シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜』の名で2014年に初公演(後の2016年公演時に『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』へ改題)以来、コンスタントに再演を重ねている。



なお、邦題の正式表記は中黒及び三点リーダー入りの『天使にラブ・ソングを…』であり、『天使にラブソングを…』『天使にラブソングを』『天使にラブ・ソングを』は表記ゆれである。


ストーリー編集

ネヴァダ州リノのクラブ「ムーンライトラウンジ」で働くクラブ歌手のデロリスは、ネヴァダ一帯に縄張りを持つギャング、ヴィンスの愛人。

煮え切らないヴィンスの態度にしびれを切らした彼女はヴィンスと別れようと決心し、別れ話を切り出すために彼の部屋に乗り込んだものの、運悪く、彼が裏切り者を抹殺する現場を目撃してしまう。

警察に駆け込んで保護された彼女は、ヴィンスを捕まえたい警察の思惑の下、証人保護プログラムの適用を受け、ヴィンス関連の裁判が始まるまでの2か月間、サンフランシスコのスラム街のど真ん中に立つ聖キャサリン修道院に匿われ、「シスター・メアリー・クラレンス」の名で尼僧として振舞うことを余儀なくされる。


堅苦しい生活に辟易する中、成り行きから聖歌隊の指揮者を務めることになった彼女は、歌手の手腕を発揮してへたくそな聖歌隊を鍛え上げ、ゴスペル調にアレンジした聖歌で派手なパフォーマンスを繰り広げて一躍町中の人気者となる。そして厳格な院長との対立をよそに、シスターたちと共に閉鎖的な修道院の外へ歩みで、奉仕活動にいそしみながら、シスターたちと友情を育んでいく。


そんな平穏な日々もつかの間。警察内部の内通者によってデロリスの居場所が漏れ、デロリスが拉致されてしまう。

彼女の本当の素性を知ったシスターたちは、尼僧であろうとなかろうと自分たちを教え導いてくれた彼女を救うべく、一丸となってヴィンスのアジトであるムーンライトラウンジへと乗り込んでいく。

時を同じくして命からがらヴィンスの下から逃げ出したデロリスだったが……。


主な登場人物編集

  • デロリス・ヴァン・カルティエ

本作の主人公。リノのクラブ「ムーンライトラウンジ」で働く、しがないクラブ歌手。

ギャングである愛人ヴィンスが裏切り者を抹殺する現場を目撃して命を狙われる羽目になり、シスター・メアリー・クラーレンスの名で聖キャサリン修道院に匿われることになる。

堅苦しい生活にウンザリしながらも、やがて歌う喜びを通じて閉塞感の漂う修道院に改革の嵐を巻き起こし、シスターたちと固い絆で結ばれていく。


派手好きで少々捻くれているが、根は優しくて面倒見の良い、茶目っ気のある性格。

また、気乗りしない事でもいざやるとなれば妥協することなく最後までやり通す性分である。

とにかく堅苦しいことが大嫌いで、その破天荒な性格が周囲に影響を与えていき、そして彼女自身もまた、周囲が変わるにつれて徐々に心境が変化していく。


  • 修道院長

聖キャサリン修道院の院長。

伝統と規律を何よりも重んじる保守的な考えの持ち主で、自他ともに認めるお堅い性格の毒舌家。

修道院周辺の治安の悪さを憂い、社会奉仕を旨とする修道会でありながらシスターたちには市中での奉仕活動を禁じている。(「もはや僧服だけでは身を守れない」というせりふからして、過去に何らかのショッキングな出来事があったことがうかがえる)


閉鎖寸前の修道院に警察から寄付金が贈られると知ってデロリスを渋々匿うものの、当初は彼女の奔放な人柄や世俗の色を帯びた改革がもたらした急激な変化を認めることができず、シスターたちが一様に彼女に賛同することへの疎外感から一時は「自分はもはや用済みの化石でしかない」と自嘲して修道院を去ることさえ考えるほどに思い詰めてしまう。

しかしそんな彼女もまた、デロリスが誘拐されたことをきっかけにその考えを改めていくことになり、シスターたち同様に行動を持って変化を示していくことになる。


保守的であるがゆえに厳格で時に高圧的な態度も目に付くが、根は愛情深く優しい人物であり、奉仕活動を禁じているのもシスターたちの身を案じているが故。奔放すぎる性格を疎んじているもののデロリスの身も平等に心配している。


  • シスター・メアリー・パトリック

ぽっちゃり体形の陽気なシスター。

その陽気さは母親をして「将来は尼さんかスチュワーデスになるだろう」と言わしめたほど。

楽しいことが大好きで、歌とダンスをこよなく愛し、親切で気さくな性格の修道院のムードメーカー的存在。


楽しいことが大好きな性分ゆえに暴走してしまうことも度々で、聖歌隊でもとてつもない声量のソプラノボイスを金切声のように張り上げているばかりだったが、デロリスの指導で周囲に合わせることを覚えて上達していく。

シスター仲間の内ではメアリー・ロバートと特に仲がいい。


内気で大人しい見習いシスター。

物静かで口数も少なく常にオドオドとしているが深い優しさと思いやりの持ち主で、修道院になかなか馴染めないデロリスのことを穏やかに気遣う。

生来の不器用さと引っ込み思案な性格ゆえに自信がなく、こうありたいという理想を抱きつつも、それがただの思い上がりなのではと疑って落ち込んでしまったりと、何かと悩みがちなタイプ。


デロリスとの出会いを通じて歌う喜びを知るにつれて明るくポジティヴな性格へと変わっていく。


ちなみにそばかすがチャームポイントの可愛らしい容姿だが、中の人は当時アラサー


  • シスター・メアリー・ラザラス

聖歌隊の指揮者を勤める年長のシスター。

院長ほどではないものの、敬虔かつ厳格で気難しい性格。

指揮者を任されてはいたものの音楽の素養はあまりなく、なりゆきで聖歌隊を指導することになったデロリスに反感を抱いていた。

しかし彼女の手腕を認めて指揮者の座を譲り、自身も歌う楽しさを知ったことで気難しさは氷解していく。

次第に笑顔が増えて言動にも茶目っ気が見え始め、デロリスにロバート、パトリックを含めて4人組と自ら称するほどに打ち解けた仲となる。

中の人は本作への出演時点において81歳(当然ながら演者の中では最高齢者)であった。


関連タグ編集

アメリカ映画 コメディ映画 ディズニー映画

シスター 修道院 ゴスペル

ビル・デューク - マッククック役で組合員にはお馴染みの俳優。本作の2作目で監督を務めた。


外部リンク編集

天使にラブ・ソングを… - Wikipedia

天使にラブ・ソングを… - allcinema

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