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シスター・メアリー・ロバート

しすたーめありーろばーと

1992年のアメリカ映画「天使にラブソングを…」の登場人物。演者はウェンディ・マッケナ。日本語吹き替えでにおいては、DVD版では「マリア・ロバート」、TV版では「マリー・ロバート」と読まれている。
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概要編集

演:ウェンディ・マッケナ

吹き替え:石川悦子(ソフト版)/矢島晶子(日テレ版)

主人公デロリスが犯罪者から匿われることになった聖キャサリン修道院に所属するシスターで、数少ない年若いシスター。

服装が他のシスターと違うため、厳密には修道生活への志願に当たり信仰を深め神の招きを見極めるための志願期、もしくは志願期経過後の準備段階である修練期のステージにいるものと一般に解釈されている。


内向的かつ引っ込み思案な性格でいつもどこかオドオドしており、自らの意志と使命感を持って修道生活を送りながら生来の不器用さゆえの劣等感に悩んでいるが、修道院の厳しい暮らしになじめずにいたデロリスを気遣い、誰よりも真っ先に思いやる優しさも併せ持っている。不満ばかり顔に出していたデロリスが初めて気を許し穏やかな表情を垣間見せた相手でもある。


その後、聖歌隊に加わったデロリスの特訓で蚊の鳴くように小さかった声も大きく出せるようになり、聖歌隊のパフォーマンスにおいて堂々かつノリノリでソロパートを歌い上げるまでになった。同時に、デロリスがさらわれた際は自分たちで彼女を救いに行こうと真っ先に院長に進言するなど、今までなかった積極性と勇気を持つようになっていく。


『2』ではすっかり明るく元気な性格になり、公演中のベガスの大舞台に物怖じせずに飛び入りするほどの度胸も身についている。社会奉仕先の聖フランシス高校で教職を務めており、風紀の乱れ著しい学校の立て直しを引き受けたデロリスと共に、生徒たちに歌の楽しさを教えるため、そして生徒たちと結成した聖歌隊のコンクール出場費用の捻出のため、再び歌のステージに立つ。

また、教え子の少女リタの悩みにデロリスよりも先に気づき、その身を案じている。デロリスのことは自分を救ってくれた存在として強い信頼を寄せており、母親と夢のはざまで思い悩むリタを彼女に託した。


演じるのは舞台畑出身の女優ウェンディ・マッケナで、映画初出演作となる1988年の『エイトメンアウト』以降、様々な映画に出演しており、『天使にラブソングを・・・』は映画出演第2作目にあたる。またテレビ映画、ドラマ、テレビ番組のゲスト出演なども数多くこなしている。1997年に結婚して一児の母となり、現在はニューヨークに在住している。


第1作目出演当時は34歳(1958年生まれ。ただし諸説あり)であるが、年齢を感じさせない可憐でかわいらしい容姿と、物語当初の内向きな性格とは正反対のコーラス中のハスキーボイス(ただし吹き替え)が強い印象を残し、今も多くの根強いファンがいる。


余談編集

本作に登場するシスターたちの名前はカトリック教会における聖人の名前から採られている。

推察ではあるが、ロバートの名は恐らくイタリアのイエスズ会司教兼枢機卿、ロバート・ベラルミーノから来ていると思われる。


ちなみに、現実においては、カトリック教会において修道名を聖人の名から採る際は、男女の別なく自由に選ぶことが可能であり、シスターが男性の聖人から名前を頂く、逆にブラザーが女性の聖人から名前を頂くということは普通に行われている。

前者の場合、聖母マリアを示す『Mary』を併記することが一般的であり、劇中でのシスターたちの名前は全てこれに沿った名付け方になっている。


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