天のゼオライマー
てんのぜおらいまー
概要
鉄甲龍が開発した八卦ロボの一体にして、八卦の象の一つ「天」を司るスーパーロボット。「天」の称号は伊達ではなく、同組織の所持する八卦ロボ達を凌駕する強力無比な性能を持つ。次元連結システムによる無尽蔵なエネルギーを利用して全てを破壊する力、転移で離れた場所にも一瞬でワープでき機動力を兼ね備える。
最大の技「メイオウ攻撃」は、ゼオライマーを中心に周囲全ての原子を一瞬にして分解し消滅させる威力を誇り、射程圏内で放たれれば回避も防御も不可能と、撃たれた時点で終了確定レベルの代物。これを放つ際、「メイ・オウ!」と聞こえる鈍い駆動音が響く。
デザインは森木靖泰。本来は原作漫画版の機体をOVA用にリデザインしたものだが、設定や外観を含めかなりのアレンジが入っておりほぼ別機体レベルになっている。また、氏の思い入れがある為か後に同氏がデザインしたガンダムにはデザインがセルフオマージュされていると思しき物がある。
発展型(もしくは改修機)として「グレートゼオライマー」が存在する。
武装
格闘
エネルギー波
腕の光球からビームを放つ。
次元連結砲
『スーパーロボット大戦』参戦に際して名前がつけられた武装。
次元連結システムを使い、別次元から取り出したエネルギーをワープさせて直接敵にぶつけるという恐ろしい攻撃。スパロボではローズセラヴィー戦を再現して3発撃っているが、実際には単発でも使用可能。
ゼオライマー最大の攻撃。異次元からエネルギーを取り出し、その奔流を叩きつける。実質的に無尽蔵のエネルギーを喰らうので、受けた相手は原子レベルで分解され文字通りチリ一つ残さず消滅する恐るべき技。
インターネット掲示板上では「⊃天⊂」の三文字による簡易アスキーアートで表現されることも。
その他
- OVAの製作・発売当時は各種アニメ誌等で特集が組まれておりカルト的な人気があったが、2000年代以降はスーパーロボット大戦にも参戦。寺田プロデューサーさえも「原作を再現して能力を設定したらやりすぎちゃった」漏らすほどの強ユニットである。近年の人気・知名度はスパロボの影響による部分も大きいだろう。イデオン等と並ぶバランスブレイカーとして活躍している。また、なにかと共通点の多いグランゾンとは合わせて語られる事もある。
- メイオウ攻撃発動時に「天」の文字が浮かび上がる演出はスパロボ独自のもので、原作OVAではOPでの演出のみ。作中本編ではもちろんのこと、原作の原作である『冥王計画ゼオライマー』(著:ちみもりお)にもそのような演出は存在しない。一応は公式であり原作とアニメでやってないだけを完全に体現した稀有な例と言える。
- 2012年発売のアクションフィギュア『スーパーロボット超合金 天のゼオライマー』ではこの演出も再現できるエフェクトパーツが付属した。もちろん原作OP同様、背後に「天」の字を置く飾り方も可能。
グレートゼオライマー
初出は『スーパーロボット大戦J』。
アニメスタッフが遊びで作った設定を掘り起こされ、ブラッシュアップの上スパロボ出演という経緯で生まれた。
各八卦ロボすべての武装を持つ強力な機体。同作には未完成のものを含め2体が存在する。
詳細は記事参照。
立体化
バンダイのスーパーロボット超合金、グッドスマイルカンパニーのモデロイド等で商品化されている。