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八卦ロボ

はっけろぼ

OVA版『冥王計画ゼオライマー』に登場するロボット兵器群の総称である。
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解説編集

作中の敵組織『鉄甲龍』が、野望達成のための主戦力として開発した8体のスーパーロボット。

その名の通り天地自然の理を基にした占術『八卦』をモチーフとしており、全ての八卦ロボに8種類ある八卦の称号がそれぞれ割り振られており、外観や攻撃方法もそれに対応したものとなっている。


開発者は『鉄甲龍』の誇る2人の天才科学者木原マサキルラーン

木原マサキが天のゼオライマー・月のローズセラヴィー・山のバーストン・雷のオムザックを担当、ルラーンが風のランスター・火のブライスト・水のガロウィン・地のディノディロスを担当していた。

物語開始時点のちょうど15年前に全ての八卦ロボがほぼ完成していたが、木原マサキの裏切りによって天のゼオライマーを強奪された上に鉄甲龍要塞と共に他の機体を全て破壊されてしまい、『鉄甲龍』も態勢を立て直すために地下に潜伏せざるを得なくなってしまった。


その後、15年もの歳月をかけルラーンの手により破壊された残存八卦ロボの修復が行われ、ようやく日の目を見ることとなる。


性能編集

それぞれの機体が該当する八卦の称号に対応した外観と攻撃方法を有する。

個々の性能や戦闘能力は開発された時期や目的、開発者の技量によって差異はあるものの、全世界を相手に戦うことを前提として開発されたためか、総じて広範囲を薙ぎ払う大規模攻撃が可能な強力な武装を搭載しており、いくつかの機体に至っては大量破壊兵器レベルに達しているほど。

また、生体認識システムを搭載しており、登録された個人以外に操縦は不可能となっている。


劇中では、天のゼオライマーによりほぼ一方的に撃破されているため余り強いという印象を受けないかもしれないが、それは単に天のゼオライマーが規格外に強すぎるのであって、他の八卦ロボも十二分に強力である。

ついでに言うと全世界を相手にして戦うことを前提にした機体だということは忘れてはいけない(ただし、全四巻のOVA、それも各巻30分という制約下ではすべての機体を平等に活躍させることができなかったという製作上の都合もあった)。


スーパーロボット大戦Jではイベントではあるが最も戦闘力が低いとされる風のランスターがグレートマジンガーコン・バトラーVを同時に相手し両機を圧倒してみせるという見せ場を貰っている。


主な機体編集

天のゼオライマー編集

『天』(乾九)の称号を持つ八卦ロボ。木原マサキが開発を担当。『次元連結システム』由来の数々の超常能力を有しており、そのスペックと戦闘力は単に純粋に強力なだけの他の八卦ロボを圧倒的に凌駕しており、正に規格外。

規格外の性能、本来のパイロットが幽羅帝であったことなどから、『鉄甲龍』最強の存在として八卦ロボを率いる組織のフラッグ機として運用される予定だったもの思われる。

しかし、木原マサキに強奪された上、逆に自分たちの脅威になるという何とも皮肉な運命を辿る事に。


風のランスター編集

『風』(巽四)の称号を持つ八卦ロボ。ルラーンが開発を担当。八卦ロボの中では数少ない自力飛行が可能な機体であり、機動力に優れる。他のメインアタッカーとなる八卦ロボを戦地まで輸送する専用の輸送機『双鳳凰』の護衛を目的として造られた機体であり、他の八卦ロボに比べると攻撃能力に劣るものの、汎用性にかけては(ゼオライマーを除いて)八卦ロボ一の優秀さを持っている。

一番手に登場したためか何かとザコ扱いされるが、実はガチンコでゼオライマーに手傷を負わせた唯一の機体である。マサキが未覚醒かつ、マサトがゼオライマーを上手く扱えていなかったという事情を加味しても扱いは良い方かもしれない。


火のブライスト編集

『火』(離七)の称号を持つ八卦ロボ。ルラーンが開発を担当。水のガロウィンとの連携を重視した設計であり、セットで運用されてこその機体。協同で放つ合体攻撃『トゥインロード』は八卦ロボの武装の中でも特に強力なものの一つ。前衛役として多数の武装を搭載しており、単体でも火力が高い。


水のガロウィン編集

『水』(兌八)の称号を持つ八卦ロボ。ルラーンが開発を担当。火のブライストとの連携を重視した設計であり、セットで運用されてこその機体。前述の『トゥインロード』を含めて火のブライストのサポートを主な役割としている。風のランスターと同様に他の八卦ロボに比べると攻撃能力は低いが、サポートに適した特殊兵装を搭載し、機動性にも優れている。

なお紋章の『兌』は本来『山』の対比となる『沢(川)』を意味するが、ブライストとの姉妹機という設定やローズセラヴィーとの兼ね合いで『水』にアレンジされた。


月のローズセラヴィー編集

『月』(坎三)の称号を持つ八卦ロボ。木原マサキが開発を担当。バランスの取れた性能に、『月の子』でチャージしたエネルギーを用いた『Jカイザー』を最大の攻撃とする純粋かつ強力なアタッカー。元々は天のゼオライマーの試作機としての一面もあった機体であり、次元連結システムのプロトタイプを動力としていた。木原マサキの裏切りによって破壊されてからは、エネルギーの供給問題を解決するために、ルラーンの手によって『月の子』が新たに搭載されている。

なお八卦における『坎』は本来『水』を表すが同時に陰陽の陰、つまり月に対応付けられてもいて、ゼオライマーの試作にして下位互換性能機という性質から太陽の対となる『月』の称号を付けられた。


地のディノディロス編集

『地』(坤一)の称号を持つ八卦ロボ。ルラーンが開発を担当。二つの頭部が最大の特徴。マグマ層を活性化させて大地震を引き起こすという、称号に恥じない大規模攻撃を行うことが可能となっている。地震で建造物を破壊することを主目的とした機体であるため、直接戦闘は余り得意ではない。


山のバーストン編集

『山』(艮二)の称号を持つ八卦ロボ。木原マサキが開発を担当。大量のミサイルを搭載しており、高い火力を誇る。切り札は核ミサイル。地のディノディロス同様建造物の破壊を主目的とする機体であるため、やはり直接戦闘は不得手。迅速にミサイルの発射地点に向かうため、ホバーによる高速移動が可能であり、機動性はそれなりに高い。八卦ロボの中でも最初期に開発された機体とされ、構造が比較的単純で余り目を見張る技術的成果が見られない。


雷のオムザック編集

『雷』(震六)の称号を持つ八卦ロボ。木原マサキが開発を担当。八卦ロボのゲテモノ枠と言わんばかりのかけ離れた非人型シルエットを持つ。しかしその実、天のゼオライマーに唯一対抗可能とされる原子核破砕砲『プロトン・サンダー』を搭載しているなど、天のゼオライマーには及ばないが、これもまた他の八卦ロボよりも抜きん出た性能を持っている。月のローズセラヴィー同様天のゼオライマーの試作機的な側面を持っていた機体であり、かつては次元連結システムのプロトタイプを動力としていた。その特異な設計と性能から、復元が最も難航している。


その他編集

ハウドラゴン編集

ドラマCD『大冥界』に登場した超常奇跡ロボ。天のゼオライマー以外の全ての八卦ロボが合体したものという設定がある他、そのデザインは『立体の暴力』と揶揄されるほどのものであるらしい。天のゼオライマー以外の全ての八卦ロボの最強攻撃を使用可能とされている。幻とされていたが、後にリデザインされ、『スーパーロボット大戦J』に参戦。


ガロイスト編集

公式ブック『天の巻』に設定画が掲載されている機体。火のブライストと水のガロウィンを合体させたようなデザインの機体であり、両方の武器を使用可能な他、単体でトゥインロードを行える。


グレートゼオライマー編集

ゼオライマーの後継機として考案されていた機体。設定画の段階で本編未登場に終わったため、幻とされている。後にリデザインされ、『スーパーロボット大戦J』に参戦。

八卦を超越した機体ゆえに『烈』の称号を持つ。


関連項目編集

冥王計画ゼオライマー

鉄神:原作漫画におけるカテゴリー名称。漫画内にはゼオライマー、ランスター、バーストン、ローズセラヴィーの4体が登場。

スーパーロボット大戦MX:スパロボ初参戦作品。敵八卦ロボと本格的に戦える機会が少なく不満の声も。

スーパーロボット大戦J:グレートゼオライマーが登場。MXと比較すると敵機の扱いは改善されている。

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