若槻魔沙樹
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わかつきまさき
若槻魔沙樹は『冥王計画ゼオライマー』原作漫画版の登場キャラクターですべての元凶。
重鉄神ゼオライマーを設計・開発した科学者の一人。
物語の16年前に重鉄神による世界制服を目論む秘密結社「鉄神帝国ネマトーダ」に氷室遼三博士夫妻と彼らの助手と共に招かれ、そこの科学者グループに入ると自分たちが理想とするGクラスロボットの開発に着手する。
しかし氷室博士の妻美久と密通していたことや共同研究の成果であるゼオライマーを独占しようとする企みを彼に知られたことで美久ともども謀殺されたが、万が一のために自らの「復元体」を2つ用意されるように手配されていた。つまり後の秋津マサキとなる復元体はその片方であり、もう片方は正規の手順で蘇生されたことによりオリジナル同様の記憶と人格を有している。しかし再生する過程において氷室博士らによる脱走が起きたことでノイズが入りDNAに致命的な損傷を負ってしまった。これにより急激な老化現象を患ってしまい、計画を変更して総統ネマトーダを暗殺し、それに成り替わり機が熟すのを待つことにした。
時を経て氷室博士によってゼオライマーが覚醒すると、ひそかにもう一体のゼオライマーを作りマサキとの統合を目論んだが失敗。すべてを失った若槻は美久もろとも次元ジョイントを爆破しようともくろむが、真相を知ったゴルシードによって阻止され、腹心の将軍リンガムと共に射殺された。
しかし若槻は自分が死ぬと起動する地球全域を巻き込むほどの自爆シークエンスを作動させたが、マサキ&美久の決死の行動で阻止された。
- 秋津マサキに憑依した時は「俺」だったが、総統ネマトーダに成り済ました方は「私」だった。
- 亡き助手の秋津を能無しと罵倒していたが、その秋津に育てられた復元体の自分に逆襲されるとは夢にも思わなかったに違いない。また、秋津マサキ自身、自分を殺す事も出来たのに、育ててくれた亡父に感謝している描写もあり、亡き秋津の行動もまた若槻の野望を打ち砕く契機となった。
- 全ては若月の思惑通りに進んだかに見えたが、秋津マサキが搭乗したオリジナルゼオライマーの再フォーマットの際に「秋津マサキ」の脳波が「若月魔紗樹」の脳波と微妙に変化した為、融合に失敗してしまう。(連載当時、氷室博士が「全ては貴様の思惑通りに進んだ様だが、一つ大事な事を忘れているぞ」の台詞がこれの伏線だったとは改めて驚いた)「完璧のつもりが詰めが甘い」とは正にこの事で、続編では再び復元するも、またもや同じ(或いはそれ以上)失敗を繰り返してしまう。
木原マサキ:OVA版におけるすべての元凶的キャラ。邪悪さでは木原の方が上だが。