氷室遼三
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ひむろりょうぞう
氷室遼三は『冥王計画ゼオライマー』原作漫画版の登場キャラクター。
重鉄神ゼオライマーを設計・開発した科学者の一人で52歳。
物語の16年前に重鉄神による世界制服を目論む秘密結社「鉄神帝国ネマトーダ」に妻美久と助手の秋津、若槻魔沙樹博士と共に招かれ、そこの科学者グループに入ると自分たちが理想とするGクラスロボットの開発に着手する。
しかし妻が若槻と密通していたことや共同研究の成果であるゼオライマーを若槻が独占することを知った氷室は二人を謀殺。二人を再生する途中で秋津と共にゼオライマーを強奪して鉄神帝国を脱出したが、秋津は若槻の復元体(後の秋津マサキ)を連れて逃走。氷室は残された妻の復元体を養女として育てた。
やがて秋津が死ぬと彼の「遺児」マサキをゼオライマーのパイロットとし、自分を裏切った若槻と美久への復讐に使おうとした。しかしそのことがどれほど無様で自分をみじめにさせるかは知っていたものの、不治の病に犯され余命いくばくもない身としては復讐にすがるしかなかったのである。
そしてゼオライマーがマサキと美久にとっての運命の枷と悟り、美久への思いをはせながら息絶えた。