マチュア
まちゅあ
プロフィール
概要
『キング・オブ・ファイターズ』を開催したルガール・バーンシュタインの秘書として登場したのが最初である。
CPU戦を勝ち抜いたプレイヤーを、ルガールが待ち受けるブラックノアへと導く際に姿を現し、そのときの姿は『KOF'94』(以下『'94』と表記)でのルガール出現デモで確認できる。
『'94』での彼女の登場グラフィックは1つだけだが、他にも設定原画が存在する。
マチュアは『KOF'95』(以下『'95』と表記)の主人公チームの公式ストーリーで、修行を終えて日本へ戻ってくる草薙京を港で出迎えるためにやってきた二階堂紅丸と大門五郎の2人に襲い掛かった。
そのときの彼女は仮面を被っていたため、当初は正体不明であったが、直後に現れた京の攻撃を受けて仮面が剥がれ、形勢が不利と判断したマチュアは顔を晒す。
彼女の仕事は『'95』大会の招待状を彼らに渡すことであった。
その正体はオロチ一族にして、オロチ八傑集の1人であり、常に行動を共にするバイスも同様である。
ルガールの秘書をしていたのは、オロチの力を吸収したルガールの監視を行うためでもあった。
ちなみに当初はルガールの秘書というだけで、「ルガールを監視していた」「オロチ八傑集の1人」という設定は、後付けによるものである。
後にオロチの力の暴走によってルガールが消滅すると、マチュアは古寺で1人瞑想していた八神庵の許にバイスとともに姿を現す。
マチュアはバイスとの同時攻撃を庵に仕掛けるが、庵には全て悟られており、自分たちの衣服の肩口を燃やされた。
庵は2人を殺そうとするが、バイスが庵に対して「自分たちと組んで『キング・オブ・ファイターズ』に出場して欲しい」という話を持ち掛けた。
2人の目的は何なのかを庵が聞くと2人は「庵の力になりたい」と話し、色仕掛けとして彼の体に手を回し、庵はこの話を承諾した。
そして庵の許から去った後、マチュアとバイスは何者かと連絡を取っていた。
こうして、八神庵、マチュア、バイスの3人は「八神」チームを結成して『KOF'96』(以下『'96』と表記)に出場するに至る。
なぜマチュアとバイスが庵に手を組むのを持ちかけたというと、八神の祖先である八尺瓊一族のオロチの力への憧憬がきっかけで一族がその血を引いている庵の監視の為である。
『'96』大会の主催者である神楽ちづるの話から、マチュアとバイスはオロチ一族の者であることを庵は確認する。
それを知っていてどうしてチームを組んだのかをバイスが庵に聞くと、2人は手駒として利用させてもらっただけと冷静に言い放つ。
ほどなくして現れたオロチ四天王の1人であるゲーニッツの姿を見た庵は、これでマチュアとバイスも自分の敵であるという立場を取ろうとする。
しかし、既に2人は本来の目的よりも庵自身に興味を抱いており、自分たちはゲーニッツの部下になったつもりはないとして、逆にゲーニッツに歯向かう形となった。
その後、ゲーニッツを倒してから、マチュアたちは庵の様子がおかしいことに気付く。
この時、庵は「血の暴走」を引き起こしたのである。理性を失った庵を前にした2人はなすすべも無く体を引き裂かれた。
『KOF2000』の時点ではマチュアもバイスも生存が不明であり、一時期「死亡」という扱いとなっていた。
しかし、最終的には『KOFXIII』ではバイス共々生きていたらしく、右目に眼帯を装着する様になった。眼帯を付ける理由は『KOFXIII』で「右眼の瞼を丸ごと覆い尽くした蛇模様の痣」を隠すためのものである事が判明した。
『'97』での庵の公式ストーリーでは、バイスとともに彼の夢枕に現れており、その際には裸で地面を這い回っていた。
容姿
一言でいうとメチャべっぴんさん。
黒を基調とし、胴体部分が白く、裾が足元付近まで伸びた独特の衣装を身に纏う。
少しだけ強調された胸元を覗かせ(初登場時の『'96』ではそれほど胸元を晒してはいないが、『'98』にてほんのわずかだが強調されるようになった。この点の変更はバイスも同様であった)、その下にはショートパンツとストッキングを履いており、戦闘中の彼女の動きで裾が翻って脚をしばしばちらつかせる。
シニヨンに整えた金髪に白皙の肌を持ち、気品と色気と冷艶さを漂わせる美女である(初登場の『'96』での挑発ポーズでは艶めかしい喘ぎ声を発している)。
物言いはバイスほど粗野ではないが、言葉の端々に残忍さを感じさせるものが多い。
また、「自分の美貌」「自分の脚」を大切なものに挙げており、(少なくとも)自分の体付きや容貌については意識しているようである。