京都の生まれ。
後小松天皇のご落胤とも伝えられる。
6歳で童子となり、禅の修行に励んだ。
一休はその若き日に、江州堅田・祥瑞庵の華叟宗曇和尚を訪ねて教えを乞うたが断られた。
一休は葦の茂る川辺の小舟で座禅を組み、夜を明かす。
やがて弟子入りを認められた一休は、或る晩、烏が鳴くのを聞いて大悟したと言う。
禅宗の俗化に反発し、各地を行脚して武士・町人と自由に交際、禅の普及に努めた。
晩年、81歳で大徳寺の住持となっている。
幼時の奇才を伝える「一休頓智咄」も有名。
偈頌(禅宗の詩)集に『狂雲集』がある。