THEEXECUTIONER
えくせきゅーしょなー
概要
2020年6月17日に4周年記念としてリリースされたDLC『Chapter XVI: "Silent Hill"』にて殺人鬼(キラー)として実装された。
コナミのホラーゲーム『サイレントヒル』シリーズでお馴染みの三角頭(ピラミッドヘッド)であり、そのデザインや背景から『サイレントヒル2』のレッドピラミッドシングかと思われる。役目を終えた後、エンティティに霧の森へ呼ばれたという設定。
呼称であるTHE EXECUTIONER(エクセキューショナー)は「死刑執行人」の意。
妨害を受けることなく確実に狙った対象を処刑することに長けた能力を持つ。
プロフィール
本名 | ピラミッドヘッド(Pyramid Head) |
---|---|
性別 | 男 |
出身地 | 不明 |
声優 | 不明 |
背景
加虐的で無慈悲な処刑人である三角頭は、痛みを通じて断罪を施すことに固執している。
頭部に鋼鉄の枠をかぶり、歪で巨大な鉈を携え、彼はサイレントヒルの地獄のごとき道を常人には理解しようもない使命を背負い闊歩していた。
彼の行く場所は怪物でさえ陰に潜み、出会った生き物は、ためらいのない攻撃行為の犠牲となった。
使命を果たし自身の存在が必要でなくなった時、彼は長い眠りにつこうとしたが、別の世界でその力が必要とされてしまった。
彼を包んだ霧は、サイレントヒルで見かけるものとは違っていた。
まるで生き物の神経束のようなそれは、這い寄るように彼にたどり着いた。
そこには暗黙の了解があった。
押し寄せる雲は使命とサディズムへの招待状だ、霧に足を踏み入れた三角頭は再び自らの責務を受け入れた。
性能
※以下は全て2024年9月現在の性能や効果であり、調整やリワークが入っている可能性に注意。
基本情報
移動速度 | 4.6m/s(通常)、3.68m/s(煩悶状態移行中)、4.4m/s(煩悶状態) |
---|---|
心音範囲 | 32m |
視点 | 高い |
凶器 | 大鉈 |
犠牲者から苦痛と悲嘆を刈り取る、巨大な調理ナイフ。 | |
固有能力 | 裁きの儀式、地獄の罰、贖罪の檻、最後の審判 |
根城 | ミッドウィッチ小学校 |
かつて魔女と呼ばれ壮絶な虐めを受けていた少女アレッサ・ギレスピーのトラウマが具現化し、異界と化した小学校。 |
特殊なトラップ系能力を持つキラー。
地面に「トレイル(軌跡)」を刻み込み、それを踏んだ生存者を叫ばせ「煩悶」状態にする。この状態になった生存者は移動すると微かに異音と軌跡が発生して発見されやすくなるほか、ダウンすると持ち上げることなく特殊フック「贖罪の檻」へ送り込むことができ、処刑確定時は特殊メメント・モリ「最後の審判」でフックを破壊せず即座に殺害できる。
メメント・モリは這いずる生存者を片手で持ち上げ、地面から出現した金属が生存者を拘束。エクセキューショナーが大鉈を突き刺し、捻ってから抜くというもの。
固有能力
裁きの儀式(Rites of Judgement)
能力ボタン押しっぱなしで発動。地面に大鉈を突き刺しながら移動できる。
この時に地面にはトレイル(跡)が残り、これを踏んだ生存者は殺人鬼の本能で位置が通知され、煩悶の効果を受ける。
地獄の罰(Punishment of the Damned)
裁きの儀式中に攻撃ボタンを押すと発動。前方8mの距離を障害物を貫通して攻撃できる。
贖罪の檻(Cage of Atonement)
煩悶の状態になっている瀕死状態の生存者を独自の処刑台に送る事が可能。
フックと似たような扱いだが、第一段階での自力脱出は不可能で「解放」も使用不可。またエクセキューショナー側もフック判定ではないため「イタチ」「バベチリ」が適用されない。
最後の審判(Final Judgement)
簡易メメント・モリ。フックまたは贖罪の檻ですでに耐久フェーズに入っており、かつ煩悶に苦しんでいる瀕死状態の生存者に使用可能。生存者を惨殺することができる。こちらは這いずる生存者に大きく振りかぶって斬りつけるシンプルなもの。3秒程の短時間で終了する。
固有パーク
強制苦行(Forced Penance)
味方の代わりに攻撃を受けた生存者に衰弱を付与する。
発動できるかどうかは生存者の行動次第なうえに、効果も強力とは言い難い。
煩悶のトレイル(Trail of Torment)
発電機を蹴ると、その発電機は黄色く生存者に見えるようになり、キラーは探知不可になる。
効果はその発電機の後退を止めるか、生存者が負傷、瀕死になるまで続く。
探知不可は心音・ステインが無くなる効果でどのキラーでもこのステルス効果が得られるのは強力。
特に生存者を一撃で倒せる手段を持つキラーとは相性が良い。
デスバウンド(Deathbound)
離れた場所で生存者が別の生存者を1段階回復させると、治療を施した生存者が叫び位置が分かる。
その生存者は治療した生存者から離れると忘却が付与される。
32m以上離れていないと発動しないため、効果を活かすにはナースやヒルビリーなどの高速移動持ちでないとやや厳しい。
肝心の忘却効果も生存者が一緒に行動する事で対策できてしまう点もマイナス。
特徴
長所
地獄の罰による中距離攻撃が強力。
生存者の動作が固定される板を倒す瞬間や窓を飛び越える瞬間などは当てるチャンス。
難易度は上がるが障害物を貫通する特徴から壁の向こうの見えていない生存者にも攻撃出来るのは他のキラーには出来ない芸当。
贖罪の檻は生存者をフックに吊るすよりも短時間で動作が完了するうえに、担ぐ動作がないので「決死の一撃」を無効化できる。
また、檻から救われた生存者は「決死の一撃」や「与えられた猶予」が発動しないため、救助された生存者をすぐに狙う戦法が強い。
短所
裁きの儀式中は動作が制限されるうえに、地獄の罰は攻撃判定の発生までに若干ラグがあり適当に撃っても当たらない。
罰後の行動不能時間もそれなりにあるので乱発しすぎは大きなタイムロスになる可能性がある。
贖罪の檻に送ることで上述のように生存者の強力なパークを潰す事が出来るが、同時に「バーベキュー&チリ」、「イタチが飛び出した」などのフックに吊るす事を条件とするパークも発動しなくなる。
フックに吊るべきか、檻に送るべきかの状況判断は常に求められるだろう。
余談
原作(サイレントヒル2)では大鉈を引きずりクリーチャーらしくガクついた動きで足が遅かったが、こちらでは平均的速度で歩き回るため、決して遅くはない。
また、能力に様々な効果を追加する「アドオン」に加え、固有技の「贖罪の檻」「最後の審判」は、かなり原作を再現している。
ちなみにDbDへはシェリル(ヘザー)とセットで実装されたが、本来彼女との明確な接点は存在しない。
どうにか接点を拾うとするならば、
- アレッサだった頃、彼女の家にあった三角頭の絵を見た。
- 三角頭のデザイン元である「ヴァルティエル」とは接点が存在する。
- 「SILENT HILL: DOWNPOUR」のオマケEDで一緒に登場した。
- 「SILENT HILL: BOOK OF MEMORIES」ではヘザーを操作して三角頭と戦える。
- 映画2作目「サイレントヒル:リベレーション3D」で、三角頭がヘザー(アレッサ)の守護者という設定になっている。
などであるが、どれも接点としては微妙であり「2」および「3」においてシェリルと三角頭が遭遇する描写は一切存在せず、因縁もない。
そのためコアなファンからは「『サイレントヒル2』のレッドピラミッドシングとセットならば、ジェイムスかマリアが適切だったのでは?」という声も上がっている。まあその場合はマップがミッドウィッチ小学校であることに違和感が出るのだが…。
(のちにシェリルのレジェンダリースキンとして無事にジェイムスも実装され、晴れて原作通りジェイムスを追い回すことが可能になった。)
なおDbDでのフレーバーテキストを読む限り、「3」で父の身に起きた出来事を後悔し、自分のせいだと思い込んだ罪悪感により、自罰意識の権化である三角頭が呼応したと解釈できなくもない。
とはいえ参戦したのは「ヘザーの三角頭」ではなく「ジェイムスの三角頭」なのでやはり微妙にかみ合わない。
三角頭が「自罰意識の権化」なのも「正当な刑の執行人の姿(の絵画)」を見たジェイムスの記憶と結びつき、彼がそのように産んだためなので、やはりなにかズレている。
(ソレを言ったらそもそもヘザー、というかジェイムス以外の人間には「ジェイムスの三角頭」を見ることすら出来ないのだが…。)
加えて、
- 大鉈が巨大な調理ナイフと説明される。
- 「ヴィルンの第七紋章、あるいはメトラトンの印章」を「バイルン7世のクレスト、メタトロンの紋章」と記載される。
- 「メアリーの手紙」を「メアリーへの手紙」と一番ダメなところを間違える。
とさらなる突っ込みどころがチラホラ……。
また、やたらマッチョになっているなどどうにも「2」以外のイメージも交じっている箇所がある。移動速度が速くなった事も鑑みると鍛えた……のだろうか?
あるいは「いぬ」エンディングのマッチョなジェイムスから生まれた三角頭なのだろうか。オマエノシワザダタノカ?
そんなムキムキなエクセキューショナーだが、外見の調整でお尻が若干スリムになった際には「元に戻せ!」と一部プレイヤーの間で大騒ぎになったりもした。(なお、運営はお尻のボリュームは弄ってません!と言い張っている。)