生態
外見
もはや元の種が何だったのかさえ想像つかないほど大規模に成長している。
ヘンリー・サートンという研究員によると、観測ポイント42から浸水した地下にまで根を伸ばし、特殊な薬品の溶けた水を吸収してから急成長し始めたとのこと。
そうしてツタを1階の大広間まで伸ばして、天井に巨体な球根を形成。そこから人間の胴回りほどもある蔓(ツル)が何十本も垂れ下がっており、全体像はまるでクラゲのよう。
また、見ることはできないがちゃんと花も咲かせるようで、T-ウイルスを含んだ花粉を摂取したハチが怪物「ワスプ」と化している。
活動様式
T-ウイルスによる遺伝子の変質で、知能まで獲得している。
球根のツルはイカの触手のように自在に動き、人間の胴をへし折るほどのパワーを持つ。生物の存在を知覚するとこれをムチのように叩きつけたり、天井のツタから酸性の樹液を頭上に浴びせて仕留める。
そして、ツルの吸盤で体液を吸い上げてしまうのである。
さらに捕食・睡眠中は扉をツルで封鎖して外敵の侵入を防ぐ。
また、ツルの一部は寄宿舎の出入口付近にまで伸びており、近づいた者を襲う。
いわば寄宿舎はプラント42の腹の中であり、建物の全ての生物はこの怪植物のエサに等しい。
ヨーンと同じ、T-ウイルスによる環境汚染が広がった場合の最悪の事例のひとつで、狂った生態系の頂点に立つ大怪物と化している。
もはや手が付けられない怪物に見えるが弱点はあり、天井中央にぶら下がった球根を破壊されると活動を停止する。また研究員の調査では、「V-JOLT」という薬品を根に振りかければ数秒で全体を枯死させられるそうだが……
攻略
敵の攻撃はさほど激しくなく、部屋の隅にいればツルは届かないので、降ってくる樹液に注意して銃で攻撃しよう。とはいえキャラクターの体力が減っているとツルが胴体に巻き付いて切断されてしまうため適宜回復が必要。
なお、球根とぶら下がったツルの束のどちらを攻撃してもダメージは変わらない。
その場から動くことはないため攻撃は当て放題なのだが、銃器による攻撃を時おり無効化するという厄介な性質を持っているため、運が悪いと弾薬を無駄に消費してしまう。また植物なら焼けばいいとグレネードランチャー(火炎弾)を使いたくなるが、オリジナルのPS版ではどの弾薬を使っても倒すのに必要な弾の数が変わらない。節約したいならハンドガンでも可。
そうして体力をゼロにすると、しなびるような音と共にツルが球根の中へ引っ込んでゆき……やったか⁉
……とはならず、第2形態との戦いになる。
とはいえ敵の行動は変わらないため、引き続き攻撃するのみ。
第2形態の体力をゼロにすると球根が千切れて地面に落下。潰れたトマトのようになり今度こそ絶命する。
「V-JOLT」は使うべき?
研究員の調査通り、薬品「V-JOLT」を精製して根に振りかけるとプラント42は枯死……とはならず、第2形態との戦いになるのだが、実は物語の展開次第で異なる。
主人公がジルの場合、ここに至るまで特定のイベントが“発生していない(※)”場合、第1形態を自力で倒すと同僚のバリーが第2形態を倒してくれる。どちらかの形態は自力で倒す必要があるため、作成の手間を考えると意味がなかったりする。
クリス編ではレベッカがいないと用意できず、彼女を同行させていなかったら第1~2形態の連戦となってしまう。しかしイベント発生から薬を作成し、根の場所まで移動する時間を考えると、やはり直接倒したほうが早い。弾の節約にはなるものの、微妙に立つ瀬のない特効薬である。
ちなみに、完全に意味はないが2つ作れたりする。また作成中に毒ガスが発生することがあるとファイルに注意書、その組み合わせは2つしかない。
- ※厳密には「洋館で『研究員の遺書』が破られている」かつ「寄宿舎で話し声が聞こえた002号室に踏み込み、態度の怪しいバリーに遭遇している」場合のみ、バリーは助けに現れない。
なお、モンスタープラントやこいつはT-ウイルスによって偶発的に生まれた異常個体だが、2やガンサバ、RE:3に登場するイビー(=プラント43)は、プラント42のデータをベースにちゃんと植物の遺伝子を使用して作られたB.O.W.である。
リメイク版
リメイク版で戦う際には、部屋が二階構造になった事でデザインの変更と共に巨大化しており、床以外の部屋一面に根を張り巡らしている。
リメイク版でも基本的には変わっていない。第一・第二形態の二段構えで球根部分が本体。ただ弱点である核が硬質化した花弁に包まれており攻撃が通りづらい。一定間隔で開閉するので露出した際に攻撃しよう。距離が出来たのでナイフでの攻略は不可能…と思いきや、伸びた触手を残らず落とすことでナイフでも倒せる。いうまでもなく難易度の高さは半端ではないが。
攻撃方法が棍棒型の触手による打撃や投げ、本体の球根から下方に向けて、またはキャラに向かって触手の先端から広範囲に散布される強酸樹液の他、これら球根の触手が届かない範囲でも一部の根に形成された蕾から花粉を撒き散らして攻撃してくるなどバリエーションが豊富になり、安全地帯の確保が難しいなど戦闘難易度は結構上がっている。代わりに即死攻撃はなくなった。
V-JOLTも精製可能。PS版とは逆にジル編ではこれを使って第一形態を倒すと、残る第二形態はバリーが焼き殺してくれる。よってプラント42と直接対決する必要がなくなるため、かなりありがたい存在。ただ寄宿舎の構造が大幅に変わっており、根っこの部分までにたどり着くのに一苦労するので、精製の手間も含めて無理矢理自力で倒してしまうかどうかはプレイヤー次第か。クリス編では相変わらず事前の行動次第で勝手に決まる。
なお、PS版と違ってちゃんと火炎弾が弱点になった。ただし入手できる火炎弾が非常に少ないうえ、「瞬殺できる」といえるほどには効果がないため、コイツ程度に使うくらいなら他に廻して、ベレッタあたりで挑む方が後々楽になるかも。
ガンシュー「アンブレラクロニクルズ」ではV-JOLTによる弱体化ができない上に火炎系武装もないため、持ち得る技術と銃火器で叩き潰す事が要求される。球根を積極的に狙って破壊しよう。