マンティコアとはモンスターの一種である。
概要
名前は古いペルシア語に由来し、そのものズバリ「人食い」と言う意味を持つ。
性質・外観ともに怪物。
ただし顔は老人のようであるとか、蝙蝠の翼も生えている、尾部にヤマアラシのように無数に毒の棘を生やす・・・など、伝承及び書き手・描き手によって設定は細かく定まっていないようである。
ペルシアの伝承によれば大きさはロバ位で赤い体毛を持ち、牙は鮫の歯のように鋭く、口腔内に三列も並んでおり、ひと噛みで相手に致命傷を負わす事が出来る。また、ラッパの音に似た遠吠えをすると言う。
最も強く共通する点は蠍の尾で、猛毒を持つ設定はもはや前提。伝承によっては尾部の棘をピストルの弾のように発射し、それだけで人間を殺せたりもする。
性格は凶暴でライオンを上回る攻撃性を持つ。作品によっては獰猛さに加えて(人面を有する外見に恥じず)人間の言葉を用い知能が高い場合もある。
獰猛な肉食獣であり、餌として人肉を好む。ペルシアの伝説では「マンティコアがひとたび食事を開始すれば、一国の軍隊が全滅するまでその空腹は満たされない」とまで言われ、その貪欲さが強調されている。
モンスターとしての知名度はあまり高くなく、キマイラやユニコーンなどの有名なモンスターと比べて知らない人もいるかもしれない。