マネーゲーム
まねーげーむ
お金を使ったゲーム、
もしくは
最大限の利益を得ることを目的とした投機的な投資や資金の運用。
曖昧さ回避
概要
一般的には株取引(信用取引を含む)や先物取引、外国為替証拠金取引(FX)などにおいて、ギャンブル(賭博)性が高い中で高利益を得ることを目的として、投機的に資金が投じられている状況のことを指す。
資金を投じた先の成長や配当を期待して長期保有する投資とは広義的には同一視され、狭義的には区別される。
株式や債券、それら自体は社会的にも大きな意義があるものであるが、取引の中で利益を求める血気盛んな市場参加者によりそうした本質は見失われ、ただ札束で殴り合うような、金の多い人間が強いゲームになりやすい。
こうした有様を、皮肉を込めて「マネーゲーム」と呼ぶ。
転じて
- 受験戦争で、金を持っている家庭の子の方が良い塾に入れたり、私立の併願の選択肢が広くなったりすること。親ガチャも参照。
- プロスポーツで強力な選手を獲得するために契約金や年俸の多さで釣ろうとしたり、逆にスポンサー資金を大量に持ち込む選手が優先的に雇用されること。後者の事例は特にマシン開発・運用で金のかかるカーレースで顕著である。
- トレーディングカードゲームやソーシャルゲームで金にモノを言わせて強力なカード・キャラクター・装備などをみんながかき集めている状況、もしくは金を持ってる人間だけが勝てるような環境のこと。
参加者が利益を得られない趣味の領域でのマネーゲーム化は、開催者側には利益が多いだけでなくその趣味の振興に金が回るようになるという点でも参加者に間接的な利益はあるものの、直接的には参加の敷居を上げてしまい、さらに上位者にとっては破産のリスクも伴うことになるため、一般には嫌悪される。
『闇金ウシジマくん』の名言「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」が示すとおり、実際のところ資本主義社会においては、あらゆるものごとがマネーゲームになりやすい傾向がある。
とはいえ、一族郎党の武力が物を言う野蛮な中世時代とは異なり、現代の資本主義社会では平和かつ先進的な世の中を享受する代償として、ある程度は受容と割り切りは必要なのかもしれない。