概要
屋内の空気を新鮮な外気に入れ替えることである。
主な目的は、二酸化炭素濃度の上昇による不快感や作業効率の低下を防ぐ、部屋にこもった悪臭を抜く、埃や化学物質による健康被害やウイルスなどによる疾病の予防、部屋の温度や湿度を低く保つ(ただし外気温や外気湿度よりも下げることはできない)、タバコ喫煙者の非喫煙者への配慮、などがある。2020〜22年ごろのコロナ禍では感染予防のため「新しい生活様式」として換気が奨励され、冬でも窓を開けていた記憶がある人も多いだろう。
詳細
快適な住環境には、室内の二酸化炭素濃度を1000ppm未満に保つ必要がある(二酸化炭素の人体への影響については二酸化炭素の記事を参照)
エアコンには基本的に換気機能はない。2003年の24時間換気システムの義務化以前の住宅に住んでいる人は、部屋の中にある換気口を開けた上、風呂場の換気扇を常時回しっぱなしにするなどして(冬でも)換気を心がける必要がある(風呂場の換気扇はカビ予防の意味でも常に回しておくべきである)。
今では滅多に使う機会はないだろうが、締め切った屋内で七輪や火鉢などの炭火を焚くと、一酸化炭素中毒事故を起こす可能性があるため換気は必須である。