概要
伊豆国の田方郡韮山(現:静岡県伊豆の国市韮山町)を本拠地とした、江戸幕府の代官を務める江川家の当主に代々伝えられる名前である。
その中でも、幕末に活躍した36代目の当主である江川英龍が有名であり、功績とこの代々伝わる名前から『世直し江川大明神』と称された。
彼に関する詳細はこちら→江川英龍
江川家は平安時代から続く名家であり、始祖は清和源氏の初代当主である源経基の孫で、大江山の大鬼・酒呑童子退治の逸話で有名な源頼光の弟としても知られる源頼親であることもはっきり解っていて、彼の血統は大和源氏と呼ばれる。
その嫡流は、平安後期の当主である源親治(宇野七郎)の代から宇野姓を称し、10代目の宇野治長の代に、源頼朝の挙兵を助けた功によって領地を得て、室町時代から江川姓を称するようになったとされる。