概要
「ファイアーエムブレム覚醒」の世界に伝えられる伝説の邪竜。
かつて世界を破滅に導こうとしたものの、神竜ナーガの加護を受けた初代イーリス聖王によって封印された。
伝承によるととてつもなく巨大な竜であるらしい。
封印された現在においても、ギムレーを神竜として崇拝する「ギムレー教」と呼ばれる宗教が存在しており、特にイーリス聖王国の隣国・ペレジア国では国家ぐるみで崇拝されている。
教主はファウダー。
序盤にエメリナを暗殺するためイーリス王城に侵入するものの、マルスの介入もあってクロムたち自警団に阻止され、ファウダーも死亡した…はずであった。
しかし、死んだはずのファウダーは、自身を「ギムレー」と称する謎の存在に救われる。
本編ネタバレ注意
実はルキナが元いた時代ではギムレーが復活してしまっている。ルキナによる歴史改変を防ぐためにギムレーも時空を転移してくる。中盤で登場したその姿はマイユニット(以降ルフレと記する)と瓜二つであった。
というのも、ルフレはギムレーの人柱であり、元の時間軸のルフレは完全にギムレーとして覚醒してしまっているからである。(覚醒した際にクロムを殺害している。)
ルフレが記憶を失っていたのは未来から来たギムレーの「心」との感応にルフレが耐え切れなかった結果である。(ルフレがクロムの名前を知っていたのは元の時間軸のルフレがギムレーと化す寸前の出来事の記憶(すなわち断章)がルフレの記憶に流れ込んだため)
ギムレー自身は時空転移の影響でその力を殆ど失った状態になってしまっており、ファウダーの前に現れた際も黒い人型の塊のような姿になっていた。と言っても、元がルフレなのでルフレの姿も取ることができる。(後半のためのネタバレ防止ではなく実際に再度黒い塊のような状態で出て来る)
本作の十数年後の未来からやって来たにもかかわらず、見た目がルフレと何一つ変わらない(声は少し変化している)のは、やはりギムレーの力による物であろうか。
ギムレーの時空転移のもう一つの目的は、覚醒したルフレと融合し、更なる力を得ることにあった。しかし、ルフレとバジーリオの策もあって、ルフレの覚醒及びクロムの殺害は阻止され、ギムレーの目論見は阻止されることとなった。
仕方なくギムレーは、本来の時間軸の真実を話した上で、ファウダーの残した竜の祭壇の力を受け、本来の邪竜の姿になり、本作の最終決戦の幕が開く。
そして最終決戦を前に、真の力を取り戻したファルシオンですらも、ギムレーを封印することしか出来ず、完全に消滅させるには、ギムレー自身で命を絶つしかないことが判明する。
ステータス
最終決戦はギムレーの背中の上と言う、今までに無い地形(?)で戦うことになる。また、ユニットの姿は前述したとおり、ルフレとまったく同じ姿である。
クラスは「ギムレー」。
スペックはやはりラスボスだけあって高く、特に専用スキル「邪竜の鱗」はダメージ半減及び特技・滅殺(一定確率で一撃)、カウンター(受けたダメージをそのまま返す)が効かないとあり、とにかく硬い。しかも難易度が上がるたびに強力スキルが増え、半端無く硬くなる。
ユニットとしてはあくまでルフレと同一の人間だが、こいつはギムレーの意思が形になった物であり、分かりやすく他ゲームで例えるとラヴォスの外郭にラヴォスコアが乗っているようなものである。実質的にマップ扱いで駆け回ることになる巨体そのものと戦っているに等しい(戦闘開始時には律儀に竜の方のギムレーもこちらを向く)ため、間違いなくファイアーエムブレム史上最大のデカさを誇るラスボスである。
撃破後
トドメはクロムかルフレどちらで刺すか選ぶことが出来る。クロムを選ぶとファルシオンの力でまた数千年封印されることになるが、ルフレでトドメを刺すと、ギムレーが自殺した事と同義となり完全消滅する。が、それはルフレ自身の消滅を意味することになり…。
ルフレの子供となるキャラとの親子会話では、未来で平和に過ごしていた様な会話ととある場面でのルフレとの会話で自分の記憶では絶望的な未来のイメージはないということから終章後のギムレーが倒された未来から来ている模様。なのでルキナが来たことで運命が大きく変わったことが証明できる。
DLC「絶望の未来」でのギムレー(一部ネタバレあり)
チキを殺害し、更に(この世界の)ナーガを抹消して、炎の台座を完成させても覚醒の儀が出来ないようにしてしまった。
これまでに子世代の窮地を救っていった(本編の)クロム達でさえ(前述したように)トドメを刺すことが出来ず、このまま世界は滅びるのかと思われたが…。
関連イラスト
多くのイラストでは、ルフレの姿として描くことが多い。また、ルフレと一緒に描かれることも多い。
右がギムレー。上の紋様はギムレーの聖痕である。
関連タグ
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