三頭慧ノ子
みつがしらえのこ
「あー、この宝玉のこと? 駄目よ、この宝玉は大切な物なんだから」
「残念! このトラバサミは、大型動物用です!」
概要
『東方Project』に登場するキャラクター。
人間だったころの日白残無の肉を喰らったことがあるヤマイヌ。その所為で永遠に呪われている。
魔法の森にひっそりと住む老犬であり、そろそろ寿命を迎えようとしていたが、残無から宝玉を受け取り、不老不死の妖怪と化す。
それ以来彼女には忠誠を誓っており、彼女の指示に従い、地上にいる動物霊を食らっていた所に驪駒早鬼と接触し、彼女の勁牙組の配下に加わる。しかし早鬼に彼女を紹介したのも残無である。
その目的は慧ノ子をスパイとして早鬼の傘下につける事で地上支配を遅らせるためであり、早鬼の部下と見せかけて、その実態は残無の配下である。
また早鬼からは「まるでケルベロスの様だ」と持ち上げられており、二つ名でも「森閑のケルベロス」と名乗っている。
なお、残無は新地獄を拠点としているので残無の番犬である彼女は文字通りの『地獄の番犬』である。
なお、同様に残無の指示でスパイとなった孫美天と天火人ちやりはエンディングにて潜り込んだ組織に残り続ける選択をしているが、慧ノ子はエンディングで早鬼との関係が語られなかったため、本編後の関係は不明瞭となっている。
この為、二次創作では『残無の元へ帰った』と『組織入りした』の2つに分けられる。
種族
山道で人に取り憑く妖怪であり生魚を好物としている。
本来は食べ物を貰う事で人を守る妖怪であり害を与えようとする妖怪ではない。
容姿
紫がかった白髪をボブカットにしている。論争があった犬走椛と異なり、しっかりとケモミミ装備。
前髪の片方に大きな紫色のメッシュが入っている。しかし、ボスとして登場する時と自機の時で立ち絵が左右反転される影響か、現状絵師によって前髪の分け目やメッシュが左だったり右だったりしている。
肩を出した紫の服にローズピンクのスカートを着用している。両足首に真っ赤なアンクレットを着けており、足元も裸足。尻尾は3本。
両腕にも同じく真っ赤なトラバサミを嵌めており、本来の頭とこの両腕を合わせてケルベロスを模している。トラバサミは手を開くと開き、握ると閉まる危険なもの。
また、首から宝珠を下げている。この宝珠は日白残無から与えられたもので、穢れを取り払って持ち主を不老不死にする効果がある。(清蘭もよく似た月の宝珠を持っているが、清蘭の宝珠は空気清浄機程度の性能)
スペルカード
- 三頭「ケルベロスファイア」
- ケルベロス(Κέρβερος、Kérberos)⇒ギリシャ神話に出てくる冥府を守る番犬。頭を三つ持ち、地獄の番犬ともいわれる。怪物テューポーンがエキドナとの間に生まれ、オルトロスをはじめとした兄弟を持つ。
- ケルベロスファイア⇒地獄のイメージから火属性がつけられることが多い。
余談
二次創作
前述したドット絵の特徴的な動きから、それを再現したうごイラやチアリーダーの恰好をさせた作品が存在する。
- おばあちゃんキャラ
元は老犬であるため、若返った元おばあちゃんキャラとして年長者らしい感性の持ち主として描かれる事がある。
スパイとして傘下に入った勁牙組の上司である驪駒早鬼と共に描かれることが多い。孫美天や天火人ちやりのように、エンディング後には正式に勁牙組に所属したという想像で描かれる事もある。(さきえの)
慧ノ子が霧雨魔理沙の過去を知っていることもあり、二人が絡んだイラストも投稿されている。(えのまり)
慧ノ子が日白残無を慕っていることや、その経緯から二人の関係を描いた二次創作。
EDから残無の元に帰って来て再度忠実な部下となっている可能性も。
(ざんえの)
- 二次創作グループ
『東方獣王園』での立場や活躍から、孫美天/天火人ちやりと合わせて「スパイ三獣士」と呼ばれる。
種族が「山犬」であることから、犬属性の二次創作グループ「東方わんわんお」(犬走椛/幽谷響子/今泉影狼/高麗野あうん)のひとりに数えられる。
- 東方キャラの日
二次創作イベントタグ「東方キャラの日」では、加筆時点では単独の日は提案されていない。複数名では上述「東方わんわんお」に関するものとして、日本の記念日「犬の日」に由来する「11月1日は東方犬の日」がある。