概要
CV:伊藤美紀。(ドラマCD及びOVA)
黒髪で緑色の上着を着た、人間の男の子。13歳。純真で世間知らず。
邪神竜に会うため、カイやジェンドと連れ立って旅をしている。
『幻想大陸』では十六夜になついている魔物のツァルも共にいた(『刻の大地』には登場せず)。もともと旅人ではなく迷子(『幻想大陸』によると家には姉がいる)らしいのだが、邪神竜ディアボロスのせいで魔物達が暴れるという話を聞き、「会って(仲良くしようと)説得する」ことを決心した(『刻の大地』第1話より)。
ちなみに、自身がそれまで暮らしていた町や地名のことなど何も知らないという、ダイナミックかつスケールのでっかい迷子である。旅に出るまで海を見たことがなかった。
心優しく人懐っこい性格で、誰にでも(魔物にも)物怖じせず話しかけ、仲良くしたがる。
幼稚で危なっかしいその言動に、周囲の者は戸惑い、時には苛立ち、しかし気がつくと心を許している。常人の思いもよらぬ視点から世界を見ているところが、カイ曰く「ザードに似ている」らしい。
本質を見ている面もあり、カイ(と多くの読者)がジェンドを男だと思っていて衝撃を受けた際に、十六夜は当然のように最初から女性だとわかっていた模様(ジェンドを初めて見つけた時に裸だった可能性もあるが)。
ネーミングセンスが独特
どちらかと言えばかっこいい系で性格も凶悪な獣人の敵に「ワンタタン」と勝手に名付けて、殺し合いをしていたジェンドとワンタタンの戦闘を一時停止させたこともある。
この点でも、可愛い系ではない魔物に「メルリン」と名付けたザードと似ている。
良い子すぎる
あまりに規則正しく寝起きする良い子なため、時計代わりになる。
作者によるPixiv連載では根があまりに善良すぎて「他の生命を奪って生きているという自覚」ができておらず、原型を留めた魚・鳥・ウサギの丸焼きを見て気を失い、何も食べられなくなり、空腹に耐えかねて一週間にシチューを1舐めした以外に何も口にしなかった。
「ジャガイモさんもニンジンさんも生きている…」と、野菜すら口にするのを拒否。
しかし"イールズオーヴァと一緒にいる女"から「命の循環」と「食物連鎖」について教えられる。十六夜自身が言うように、食べられなくなったのは「今までよく考えたことがなかった」「殺したくない」ことが原因として大きく、「ただ命を奪うのではなく他者の生命によって生かされ、また自分もいつか死んで他者の栄養になる」ということを漠然とだが理解。
生前の姿が残ったままの焼き魚を、涙を流し謝罪しながらも口にする。
後ろめたさを強く持ったままでありながらも、食事に感謝し、命を食べることを受け入れた。
余談
同じくPixiv連載では15才のイリアと、年齢不詳だがイリアより年上のジェンドの下着姿を見てもなんの反応もなかった。(カイはなぜかどう見ても女性なジェンドを見て「男だっけ女だっけ」と心の声を漏らしつつ、それより幼いイリアには目のやり場に困っていた。なお女性陣は一切恥ずかしがっていない。)
十六夜は13歳であり、現実の学年でいうと中学1~2年生である
現実世界だと男性の場合は14歳になっても思春期が始まらない場合は治療が必要となる。
※以下、キャラの性質を考え一部伏せ字
日本性教育協会によると、性的関心→異性と親しくなりたい・???→???・異性の体に触りたい→???→キスしたい→デート→異性に交際を申し込んだ→異性の体に触った→キス→???→???(引用)の順で興味を持つが、十六夜は最初の性的関心にすら至っていない。
ファンタジー世界であることからも義務教育を受けておらず知識がないのは不思議でないものの、本能にすら毒されていないステレオタイプを超えた良い子である。(命を奪いたくないという気持ちだけで一週間以上断食できるほどなので、仮に性欲が強く出ても自制は余裕だろうが。)
異世界オッツ・キイムの常識はどうかわからないが、他のキャラなら理解しているであろう食事が命をいただく行為であることをしっかりと認識できていなかったり、人の命を奪いまくっている魔物やイールズオーヴァと仲良くなりたいという残酷なまでの無垢さゆえ、実年齢以上に幼く見える。