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概要

1997年ブロードウェイで初演され、大ロングラン公演となった。演出はジュリー・テイモア。

原作の『ライオンキング』を大幅に膨らませた休憩含め2時間半の2幕構成。台詞や歌も増え、テーマである「サークル・オブ・ライフ(命は巡る)」がより強く伝わるようになっている。

また、シンバの成長譚としての側面も強調されており、早く王様になりたい無邪気な子どもから本物の王となるまで、シンバの精神的な成長が丁寧に描かれている。

ミュージカルとしての質は保持しつつ、アフリカのアートとアジアの文化を融合させた演出や、演者が人間としての顔を見せながら同時に動物を演じるという新しい手法により、原作映画版の魅力を損なうことなく舞台に落とし込むことに成功している。

日本では1998年から劇団四季が上演を続けており、日本ではこのバージョンが有名。

2015年上演回数が10000回を超えた劇団四季最大のヒット作である。国内で最もヒットしているミュージカル演目と言っても過言ではないほどの高い人気を誇り、2023年現在も無期限ロングラン上演が続いている。

また、原作映画版とは訳者が違い、台詞や歌の歌詞が異なる。場面によってはかなり印象が変わるため、聞き比べるのも面白いだろう。

更に、演者によっても印象が大きく異なり、それぞれがライオン・キングやキャラクターに対する、独自の考えや受け取りをしている。その為演者毎に独自の世界観が存在し、毎度、世界線がより細かく枝分かれをしており、その時の演者の組み合わせや調子、気分などによって絶妙に異なり、同じものは2つとない。

2023年12月20日に、総上演回数1万3980回を超えたと共に、日本上演25周年を迎えた。

余談

  • バラエティー番組の『トリビアの泉』でも、劇団四季による各地方での公演によって方言を使い分けているバージョンの比較が行われた。
  • ピクシブ上でイラストを検索する際には「ライオンキング+劇団四季」も有効である。