概要
登場作品は『機動戦士ガンダム』、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』。
シリーズ史上初めてのハロ。アムロ・レイが製作しフラウ・ボゥにプレゼントしたペットロボット。飼い主(持ち主)はもちろんフラウ。
声優は井上瑤(セイラ・マスとの兼役)。劇場版3部作の1作目のみ高木早苗が演じた。
当初はアムロが製作したオリジナルだったが、続編で類似品が登場した事から、地球で購入したアムロによって持ち込まれたSUN社製の市販ロボット(製品名は不明)であると改変された。
主にカツ・レツ・キッカ達の玩具となっていた。
市販ロボットを素体としているが、アムロによって大幅に改造されている。改造に伴い手足が増設されており、延ばして階段を上る描写もある。この手足を内蔵した影響で、内部の機構は刷新されており、以降のハロで見られる口のように体を開く稼働は無くなっている。また、脳波を測定する機能もあり、アムロの脳波をチェックしていた。
脱走した捕虜コズン・グラハムの足にぶつかって転ばしたり、持ち主のフラウ・ボゥが何かの理由で腹を立てた際に蹴り飛ばされても故障が無いなど、かなり丈夫にできているようである。
漫画『デイアフター・トゥモロー -カイ・シデンのメモリー-』の11話に登場。カイの回想ではアムロが修理している。ハロを改造した経緯を、飼い犬が亡くなって落ち込むフラウに何か贈りたいとして、テム・レイからプレゼントされていた学習能力回路を用いたペットロボットを作り上げたと語っている。また、アムロが修理している事から、頑丈とは言え乱暴に扱えば動作不良を起こしてしまう可能性はある。
U.C.0105年にサイド3で開催された一年戦争記念館の『WB展』へ持ち込まれている。起動方法が市販品と異なることや説明書(おそらくアムロのお手製)も見つからずに展示スタッフはお手上げで箱に仕舞っていたが、展示内容のチェックを頼まれてきたカイ・シデンが起動方法を把握しておりスタッフへ伝授したことで起動。
25年の時を越えて目覚めたハロの姿に、カイは在りし日の想いにふけていたが…
『カイ!何ガドウナッタ?フラウハ居ナイノカ?』
『何ガドウナッタンダ?カイ!ハロニ説明シロ!』
25年後の姿でも一目見て即座に「カイ・シデン」と認識しており、ハロが有する機能の高度さを物語っていた。
このハロの学習機能の根幹となる学習能力回路は、アニメ本編で再会したテム・レイが持っていた記憶回路(所謂テム・レイの回路)と同型のものである。アムロは投げ捨てているが、割ととんでもない高性能の回路だったのは言うまでも無い。もしくは、アムロの脳波をチェックしていた測定機能でホワイトベース隊の面々の脳波を記録していた可能性も考えられるが、それはそれで脳波を記録したデータが25年間も消えること無く保存されていたと言う事であり、記憶回路として優秀であることには違いない。
リブート作品『THE ORIGIN』においてもアムロ・レイが製作しフラウ・ボウにプレゼントしたペットロボットとして登場。
声優は新井里美が演じている(後述の映画『機動戦士Ζガンダム A New Translation』でも演じている)。
本作では「セキュリティモード」なる防衛機構が搭載されているようだが、発動する前にアムロ邸に侵入してきた男に蹴り飛ばされて不発に終わっている。