「幸せになるくらいなら死んだほうがマシだ」(家出時の置手紙)
概要
二年十三組生。「十三組の十三人」の一員で黒神めだかの姉にて黒神真黒の妹。
験体名「黒い包帯(ブラックホワイト)」
名瀬夭歌の偽名でフラスコ計画統括として活動していた。
幼少期
若くして人体の解明を目的とした学究者であり、理化生物学の分野においては
めだかをも上回る頭脳をもっている。
余りにも禁欲的な性格で、「素晴らしいものは地獄からしか生まれない」を口癖とし、
自ら不幸を望んで世俗との関わりを断ち、学業に没頭していた。
あらゆる幸福を否定する中で遂には黒神家という恵まれた環境と自身を愛する兄妹が居ることさえ許せなくなり、11歳の誕生日に家出。
その際に自らの心を改造し、記憶を消す。
中学時代
学校一の苛められっ子としてクラスメートから酷い苛めを受け、孤立していた。
しかしそれらの行為は実は彼女への周りの人間の嘆願であり、
実質彼女が学校を最底辺から支配していたのであった。
この時に転校して来た古賀いたみに出会い、友達となった。
裏切りを生き甲斐のようなものとしていた事から、
揺籃女子中で「どっちつかずの名瀬」と呼ばれていたらしい。
~「十三組の十三人」時代
人体の観察という目的の元、十一組生として入り、その後十三組に転入。
兄の真黒が「十三組の十三人」を辞めた後にフラスコ計画統括となり、異常性の研究をしていた。
その過程で古賀いたみを異常者として改造したり、兄の残したデータを元に
異常者を一時的に凡人に変えてしまう劇薬「ノーマライズ・リキッド」を完成させたりしていた。
生徒会執行部とは学園研究施設地下3階で古賀いたみと共にかつてのクラスメート阿久根高貴と遭遇。
他の生徒会員と分断し、めだかに変えられた人間という彼を絶好のサンプルとして観察・実験するために、古賀と阿久根を交戦させる。
その最中、古賀の蹴りで自分が担当する地下四階実験室(?)に三人まとめて落下し、そこにやってきた黒神真黒の口から、名瀬夭歌を名乗っていた彼女の正体が初めて明かされた。
不幸になる為には手段を選ばず、親友の古賀においても「一緒に不幸になる人間」という風に言っていたが、
古賀が都城によって瀕死の重傷を負った際には「自分の信念よりも大切な友達」と言っており、
生徒会側の人間に古賀の治療を懇願。
古賀の応急処置を施す真黒に「自分から不幸になりたいなんて言わない」事と「何でも言うことを聞く」事を約束させられる。
現在
学園地下研究施設で行われている実験の凍結、そして施設の改修に伴い、古賀の修理・修繕のために真黒と共に軍艦塔に身を置いている。
「何でも言うことを聞く」の約束の為に真黒にコスプレ衣装を着せられる等をされる日々だった所に
めだか達の突然の来訪によって逃げられる。
その後、-十三組の目的が発覚した辺りから、(嫌々ながら)生徒会と行動を共にするようになる。
一度球磨川禊の口車に乗せられ、めだか達を裏切りそうになるも
「あれ。駄目だ 俺あいつらのこと大好きじゃん」と自分の気持ちに気づき、
また球磨川が交渉失敗の腹いせに過負荷の連中に古賀を襲撃させたのをめだか達が保護したのを受けて、現生徒会を支持することを改めて決意。
対戦相手に志布志飛沫を要求し、入院中の阿久根の代理として書記戦にて交戦する。
異常性「改造」
他人および自分の心や身体を持ち前の知識で弄繰り回す。
例としては改造人間古賀いたみや、自分の心を改造して記憶を消す等。
生徒会戦挙ではこの異常性の延長として人吉善吉に過負荷対策の戦術を教えたり、
後述の「凍る火柱」を肉体改造によって発現させている。
過負荷「凍る火柱」(アイスファイア)
巨大冷凍庫が舞台となった書記戦で志布志飛沫の過負荷に、冷凍庫の超低気温に対抗する為に
自らの身体を改造して生み出した過負荷。
体温調節の能力で、体温を極限まで低下させて空気中の水蒸気を凍結させたり、
高温にして炎を出したりする。
「過負荷」でありながら初めから制御が利き、
また「異常」のように人体機能の延長線上的な原理のある能力なので、本当に「過負荷」と呼んでいいものなのか不明。