概要
ディメンション・オブ・カオスでカテゴリ化した「マジェスペクター」と名のついたカード群。
同時期に実装されたダイナミスト・イグナイトと同じく竜剣士との関連が意識されたテーマの一つである。
所属モンスターは、赤いマントと、色とりどりの旋風を噴き上げるタービン状の部位が特徴的な動物たち。
西洋風の名前に反して東洋の妖怪をモチーフとしたデザインとなっている。TCG版のモンスター名の末尾には元となった妖怪の名前がついているため、比べてみるといいだろう。
属するモンスターは全てレベル3または4の、風属性・魔法使い族のペンデュラムモンスターで統一されている。
ペンデュラムスケールは2か5。かなり狭いが、テーマ内のモンスターのほとんどは召喚圏内である。一方、エースモンスターのマジェスペクター・ユニコーンは範囲外のため、召喚にはひと工夫が必要となる。
モンスター面の効果に関しては、ほとんどが以下の共通効果を持つ。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
これに加えて、テーマに属するモンスター・魔法・罠いずれかをサーチする効果が一つ付いているのが基本である。
一部の切り札級モンスターしか持っていないような強固な耐性を下級モンスターに至るまで標準搭載しているのがこのテーマ最大の特徴である。もちろん、破壊されるとEXデッキへ送られるペンデュラムモンスター特有の不死性は据え置きであり、何とか除去できたとしても次のターンに帰ってきてしまうのは相手からすると厄介極まりない。
反面、攻守のステータスはお世辞にも高いとは言えず、戦闘は不得手。だが、そこで役立ってくるのが同テーマ所属の魔法・罠カードである。これらのカードは、自身の風属性・魔法使い族をリリースコストとして発動し、除去や妨害をこなす。
何度でも舞い戻ってくるマジェスペクターモンスターたちを展開してアドを稼ぎつつ、魔法・罠で相手のリソースを枯らして一気に攻め込むのが基本戦術となるだろう。
テーマカードとしてだけでなく、ペンデュラム黎明期にはマジェスペクター・ユニコーンと、そのサーチカードであるマジェスペクター・ラクーンが多くのペンデュラムデッキに出張した。ユニコーンは毎ターン安定してフリーチェーンの除去をかますことができ、制圧盤面をより一層強固にすることができた。流石に暴れすぎたのでOCG・TCGともに禁止カード指定を食らっており、2024年まで収監されることに。
マスタールール4は大きな転換期となった。多くのテーマが弱体化を余儀なくされる中、本テーマは特に大きな被害を被ったといえる。
EXモンスターゾーンに関するルールの追加により、EXデッキからの召喚は1枚のみか、あらかじめリンクモンスターを立てておく必要が生じ、展開に大きなブレーキが掛かった。加えて、ペンデュラムゾーンと魔法・罠ゾーンの統合によって一度にセットできるカードの枚数が減少し、パーミッション性能が低下してしまった。
時代は飛んで12期、久々の新規が登場。
その後の展開に制限こそかかるものの、リンクマーカーを確保しつつ爆発的なアドバンテージを稼ぐことのできるマジェスペクター・オルトや、リリースをトリガーに、本来召喚に工夫が必要であったユニコーンを踏み倒せるマジェスペクター・ドラコなど、優秀かつ噛み合った効果を持っており、不遇な状況をかなり挽回できたと言える。
カード一覧
ペンデュラムモンスター
レベル3
レベル4
竜剣士マジェスティP(ルール上「マジェスペクター」カードとして扱う)
レベル6
エクシーズモンスター(ペンデュラムモンスター)
ランク4
リンクモンスター
リンク2
魔法・罠カード
通常魔法
速攻魔法
通常罠
永続罠
カウンター罠