カードテキスト
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・ユニコーン」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のモンスターゾーンのPモンスター1体と
相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
概要
マジェスペクター・ユニコーンはディメンション・オブ・カオスに収録された風属性・魔法使い族のペンデュラムモンスター。
自分のペンデュラムモンスターと相手モンスターを持ち主の手札に戻す効果と相手のカードに対する耐性を持つ。
マジェスペクター共通の耐性については、戦闘破壊や破壊以外の全体除去に弱いという難点があるが、その難点を(1)のバウンス効果によってうまく回避することが出来る。
相手から見た場合は毎ターン強制脱出装置を使われているような感じであり、耐性もあって除去自体も難しかったということもあるのか、第9期ではペンデュラム召喚系列のデッキの制圧力を大幅に高めてしまっていた。
そのため、海外では2016年8月29日、日本では2016年10月1日に制限カードに指定された。
しかし、マジェスペクター・ラクーンの効果で簡単にサーチできるということもあり、制限カードになる以前でもそちらとセットで使われていたということもあって、制限カードに指定された後も採用率・カードパワー共に陰りが殆ど見られなかったということもあるのか、日本では2017年1月1日、海外では2017年3月31日に禁止カードに格上げされてしまった。
その後、ペンデュラム召喚ギミック自体が新マスタールール以降弱体化されたことや、2023年10月28日に発売された「PHANTOM NIGHTMARE」でのマジェスペクター強化、そして、そのパックで収録されたマジェスペクター・ドラコのモンスター効果の中に、明らかにこのカードを意識している、モンスターがリリースされた際の「レベル6以下の魔法使い族・風属性モンスター」指定の特殊召喚効果があったということから、このカードが制限復帰されるかと予想された人も多かったが、そのパックが発売されてから8か月以上が経過した後の2024年7月1日にようやく制限復帰された。
ちなみに海外では2024年2月9日に海外版の「PHANTOM NIGHTMARE」が発売された直後の2024年4月15日に制限復帰している。
日本版で「PHANTOM NIGHTMARE」が発売されてから、制限復帰するのに時間がかかった理由としては、このカードは2024年7月1日以前までは禁止カードであったことから、「PHANTOM NIGHTMARE」で強化されたマジェスペクターが、環境にどのような影響を与えるのか様子見していたものと思われるが、かなり慎重な姿勢とも言えるだろう。
なお、このカードとEmヒグルミ(こちらはモンスター効果にターン1制限追加によるエラッタを施されて制限復帰している)が2024年7月1日に制限復帰したことにより、2015年10月1日のリミットレギュレーション(つまり、2016年1月1日にエラッタ前のEmヒグルミが禁止カードになる前のリミットレギュレーション)以来、禁止カードになっているペンデュラムモンスターが存在しなくなった。
その後も特に目立った活躍がなかったのか、2024年10月1日に征竜や前述のEmヒグルミと共に制限解除された。