概要
知能・魔力・体力……どれをとっても並みの人間など敵わぬ程に強く巨大な、文字通り神に匹敵するドラゴン。
エンシェント(Ancient)には「古代の」と言う意味がある。その名の通り、世界創生と等しい寿命を持つ。古龍や蛇神、東洋における竜王や龍神、神龍、主などとも似通う性質を持つ。
あまりにも強大な存在である為、普段はちっぽけな人間など歯牙にもかけないかのように見える。但し、何らかの切っ掛けで怒らせた時の被害足るや想像を絶する。
伝承に登場するドラゴンでは無く、どちらかと言うと近年創作に近い(但し、エンシェントドラゴンと呼ばれていない伝承の竜で、同様の設定を持つ種族は決して少なくは無い)。
もっとも、神話や伝説の強大なドラゴンは、すべてが特有の存在で、いわばRPGにおけるラスボスなので、外見も性格も能力も千差万別なそれらを、あえて一つに分類する表現がなかっただけとも考えられる。
フォーセリアのエンシェント・ドラゴン
「ソード・ワールド」「ロードス島戦記」の背景世界であるフォーセリアには、何体かのエンシェント・ドラゴンが存在するが、ロードス島の「五色の魔竜」の大半のように、単なる「強いエルダー・ドラゴン」でしかない者が混じっている。神々の時代には最上位種の「エンシェント・ドラゴン・ロード」もいたが、神々の戦いに加勢して両陣営の神の肉体を失わせた揚句、両陣営のドラゴンが互いに殺し合い、現在時点では1体しか残っていなかった。その1体も、「クリスタニア」シリーズで神獣達の総攻撃で倒される。
表記揺れ
Ancient の発音をカタカナ表記で表す場合、「エイン シャント」とするほうが発音的に正しいため、「エンシェント~」ではなく、An の表記に「エイン」「エイ」いずれか、cie の表記は「シャ」と、媒体によって組み合わせが異なり、表記が揺れていることがある。
例えば MtG や D&D の翻訳版では「エインシャント・ドラゴン」と表記されていて、FF7 では「エンシャントドラゴン」と表記されていたりする。